ロードスター那副社長「18年は中国で無人タクシー元年に」…オートモーティブワールド2018

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オートモーティブワールド2018 ロードスター・エーアイ 技術セミナー
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ロードスター・エーアイの那小川副社長は1月17日に開幕したオートモーティブワールド2018の技術セミナーで講演し、「2018年は中国で無人タクシーの元年になる」とした上で、「ロードスターは2018年に中国で20台の自動運転タクシーを走らせる」ことを明らかにした。

ロードスター・エーアイは、グーグルやテスラ、アップルなどで自動運転技術開発に携わってきた3人の技術者によって2017年5月に設立されたレベル4自動運転の技術開発および応用に特化したスタートアップ企業で、中国・深センと米国・シリコンバレーに拠点を置いている。

那副社長は「中国は人件費が一般的に安いといわれているが、それでもタクシーのコストの3分の1以上を人件費が占めている。無人タクシーはそれを代替できる。また人間は疲労するし、飲酒運転する人もいる。安全性でいうと圧倒的に無人運転の方が高い」と指摘。

その上で「コストと性能の両面から無人タクシーの時代が必ず来る。2018年は中国で無人タクシーの元年になる」との見通しを示した。

その一方で「中国で無人タクシーを行うことは、シリコンバレーとはだいぶ条件が異なる。道路状況、運転手のマナー、インドを除くと中国が一番難しい地域だと思う。グーグル、ウェイモの技術をそのまま中国に持ってきても必ず失敗するので、中国市場にフォーカスしたソリューションが期待されている」とも述べた。

ロードスターは設立当初からレベル4自動運転による無人タクシーの導入を目指しているが、那副社長はHetroSync(ヘトロシンク)とDeepFusion(ディープフュージョン)と名付けた2つのコア技術が、それを支えるとともに、他社にはない強みとする。

このうちヘトロシンクは、5つのライダー、3つのレーダー、5つのカメラの計13個のセンサーを完璧に同期する技術。一方のディープフュージョンは独自開発した8次元データを応用した認識と地図・位置推定技術。この2つのコア技術の応用により、低コストで高性能なレベル4自動運転技術を実現するとしている。

那副社長は「中国でまず2018年に20台のクルマを一定の区域内で自動運転させる。19年ではそれをさらに100台追加する。ただこの段階ではまだ無人運転が法的に認められていないので、必ずドライバーが同乗する。2020年には最終的にドライバーが同乗しないで遠隔操作による無人タクシーサービスの展開を計画している」と、ロードスターの無人タクシーのロードマップを披露した。

《小松哲也》

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