白・赤・青でもっと楽しく、もっと自分らしく…ダイハツブース、東京オートサロン2018&大阪オートメッセ2018で

自動車 ニューモデル モーターショー
ダイハツ ムーヴキャンバスプレミアムVer.
ダイハツ ムーヴキャンバスプレミアムVer. 全 39 枚 拡大写真

東京オートサロン2018のダイハツブースでは白・赤・青に色分けされたコンセプトモデルを含めた車両が展示されていた。なお2月10日~12日に開催される大阪オートメッセ2018でも同様の展開となる予定だ。

◇白は上質さを演出…プレミアムシリーズ

「もっと楽しくもっと自分らしくという、昨年と同様のテーマ、コンセプトで引き続き展開している」と説明するのはダイハツ工業デザイン室第一デザイン室ECDスタジオ副主任の米山知良氏だ。

ブースは大きく3つに分けられた。そのひとつ、白いブースは、「昨年は黒で展開していたもので、今回は“ゴリゴリ”のカスタムではなく、上質なカスタムを目指しての提案だ」と米山氏。従ってプレミアムというネーミングが取られた。

“上質”がテーマであることから、内装は白のレザー調のカバーで統一し、フロントフェイスは派手にするのではなくクロームのダークメッキなどを使いながら上質さを表現している。

『ムーヴキャンバスプレミアムVer.』は、「男性も乗れるキャンバスということで『ミラジーノ』と同様の世界観を表現。インテリアも白で統一している」。『トールプレミアムVer.』も同様で、「車高下げすぎず10mmだけダウンサスを組み込んでいる」という。

◇赤はスポーティな世界観…スポルト・スポルザ

赤いブースは スポーティな世界観を表現。『トールカスタム』をベースにした『トールスポルザVer.』は、「昨年出展したものをベースに、ハーフなエアロでスポーティさを表現。ノーマルバンパーを生かしてその下のパーツを変えるだけなので、実現性の高いモデルだ」と将来の市販化も想定。

『ミライーススポルザVer.』は、「新型のプロモーションを兼ねて、スポーティな雰囲気に仕立てている」と米山氏。「軽枠は守りながら、その薄いデザイン代のなかで立体感のある造形を目指した」。例えばリアでは二本出しマフラーにすると同時に、エアロバンパーが組みつけられている。さらにサイドストライプなどにより、「ボディ全体が低く見えるよう工夫している」とした。

インテリアはシートカバーを作り、その素材は「『コペン』と同じもので赤を用いている」と話す。参考出品車にも関わらず、あえてシートカバーを作ったのはなぜか。米山さんは、「ダイハツは生活密着型なのでシートを変えたりするのではなく、もっと身近に出来るものを提案している」と語る。

そして、1月12日に市販化された『ブーンスポルトパッケージ』は『ブーンシルク』をベースとしており、「昨年展示した際のお客様の声を生かしながら、エアロキットを今のバンパーに合うようにチューンし直してデザイン。他のパーツも含め全てベースモデルに留め金のクリップなどを使い、購入後にも取り付けられるようにした。同様に、フロントフォグランプもリアリフレクターもそのまま使えるようにしている」とあとからパーツを購入し、取り付け可能であることを強調。

米山氏は、「フルキットにしてしまうと取り替えたあとに無駄が出てしまう。しかしあとから取り付けられるものであればまた外すことも出来るので、そういうことも工夫しながらデザインした」とし、このブーンスポルトパッケージも専用のシートカバーを改めて作るなどのこだわりを語る。

また、「ブーンシルク自体が上質で女性向きだったが、スポルトパッケージにより、男性ユーザーにも乗ってもらえるだろう」と述べた。

カラーリングを含め、イメージを想起させたのは『シャレードデトマソ』だ。そこから得たスポーティな世界観を改めて表現しているという。

◇ブルーは山・海・川で楽しむ…アクティブ

ブルーのブースは、「山、海、川の世界観をアクティブに表現した」という。ボディカラーは、赤と白は既存色を流用しているのに対し、ブルーは特別色で、「カラーデザイナーの提案でパールの入った青を提案している」という。

まず『ブーンアクティブVer.』のパーツ類は、ほかと同様、ベースに取り付けられるようにした。特にストーンガードは用品を流用しており、「現在あるものと組み合わせることで上手く楽しめるようにした。ただしシートカバーとグリルは専用だが、これらも市販化を目指せるレベルに仕上げている」とした。

『ハイゼットトラックジャンボ』と『ハイゼットデッキバン』は、軽のなかでもオンリーワン商品だ。ジャンボは唯一軽トラックでリクライニングが出来ることから、「もっとパーソナルに使えるよう、海の仕様となる『ハイゼットトラックアクティブVer.』を作った」と述べる。

インテリアのシートカバーにはダイハツマークにサーファーが乗っているようなイラストが入り、荷台は全て作り直されてカスタム化。そのフード部分にはダンパーを付け開閉を手助けする。

「この荷台はクーラーボックスをイメージし、キャンプ道具を積んだりも出来る」という。リアのバンパーはワンオフだが、リアコンビランプなどはそのまま現行車種のものが使われた。「バックアップランプは角がある癖のあるライトだが、その角に合わせてリア周りは造形し直し、統一感が出るように工夫。あおり部分もJUNBOとエンボス加工した」と米山氏はいう。

デッキバンは、「元々“アゲトラ”をやりたかった。どうせやるならオンリーワン商品を使ってアピールしたいと、ハイゼットデッキバンを使い車高を上げ、釣具屋さんとコラボしている」と述べる。

リアはハイピッチ塗装で粗目に仕上げ、「汚れものなどもOKな荷室にして、魚のラッピングなどを施した。また、サイドステップを作ったり、チタンのロッドホルダーを付けたりしている。またこのクルマはフォグランプの上から(パーツを)変えられるのが特徴なので、それを生かして作り直し、パイプの造形などを組み込んだ」と説明。

そしてフロントグリル内のランプは、「魚が逃げない黄色を採用。白では魚が逃げてしまうことを配慮したもので、釣具屋さんのノウハウが取り入れられている」と話す。

また、シートカバーは迷彩柄。海をイメージした迷彩なので青の迷彩をインパネなどに採用している。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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