走行中の大型観光バスから乗客の手荷物が落下、道路を塞ぐ

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「走行中のトラックから積荷が落下する」というのはあまり珍しくないことが、「走行中の観光バスから乗客の手荷物が落下する」という極めて珍しいケースの事故が起きていた。車体下部に設置されている荷室のドアが開いてしまい、カーブ通過時の遠心力で荷室内のキャリーバッグが次々に落下していったようだ。

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18日午後1時20分ごろ、愛知県名古屋市南区内の名古屋高速道路・大高線上りを走行していた大型観光バスから、下部荷室に積載されていた乗客のキャリーバッグ多数が落下する事故が起きた。人的被害は無かったものとみられる。

愛知県警・高速隊によると、現場は名古屋市南区丹後通付近で片側2車線の緩やかな右カーブ。大型観光バスは第2車線を走行していたが、車体下部左側の荷室ドアが突然開放し、中に積載されていた乗客のキャリーバッグ複数が路上に落下した。

道路を管理する名古屋高速道路公社は現場付近に設置された監視カメラ映像によって事態を把握。パトロールカーを現場へ派遣したが、約20分後に到着した際にはバスはその場から走り去っていた。運転手や乗客が本線上を歩いて落下物の回収を行ったものとみられている。

バスから荷物が落下する様子は後続車のドライブレコーダーにも記録されており、警察ではこの映像からバス会社を特定。道路交通法違反(転落積載物等危険防止措置義務違反)容疑で関係者から事情を聞く方針だ。

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バスから荷物が落ちる…というより、「飛んでいく」といったシーンは、ドライブレコーダーで記録した人がツイッターで公開し、その後にテレビ局がそれを借り受けて報じた。

今回の一件では道路会社や警察に通報を行わず、交通規制がなされない状態で本線上を人が歩き、落ちた荷物の回収に当たったことも問題となっている。落下した荷物が後続車に当たったり、拾いに行った人が回収中にはねられるといった事故が起きなかったのは偶然でしかない。

バスの荷室には、荷物はバラ積みされることになるが、空港リムジンなどでは大きな箱(籠)に収容したり、さらに落下防止用ネットを掛けたりする対策も行っている。

《石田真一》

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