京王ライナーについて一問一答…都営新宿線直通や高尾山口行きは? 想定乗車率は? おすすめ座席位置は?

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京王電鉄 5000系座席指定列車「京王ライナー」&2018年ダイヤ改正 発表会
京王電鉄 5000系座席指定列車「京王ライナー」&2018年ダイヤ改正 発表会 全 3 枚 拡大写真

2月22日に走り出す、京王電鉄の座席指定列車「京王ライナー」。1月の概要発表会では、同社 紅村康社長をはじめ、鉄道事業本部長 高橋泰三専務取締役、加藤慎司鉄道営業部長、梁瀬哲夫車両電気部長が登壇。会場で、誰もが気になる、「あのこと」について聞いてみた。

京王電鉄史上初の有料座席指定列車「京王ライナー」は、新宿から京王八王子・橋本へ、夜間の下り列車にのみ設定された優等列車。

車両は京王電鉄16年ぶりの新造車両5000系。ロング・クロスと座席を転換でき、京王ライナー運用ではクロス、それ以外ではロングで走る。総合車両製作所で10両編成 5本がつくられ、ロングシートで一般列車としてすでに稼働している。

京王八王子行きの途中停車駅は、府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野。橋本行きは、京王永山、京王多摩センター、南大沢で、京王多摩センターまで最速24分・京王八王子まで最速35分という速達性も持つ。

始発駅の新宿では2番線に入り、1両の片側両端2か所のドアを開けて乗車させる。利用者は座席指定料金400円を、WEBサイトでクレジット決済、専用券売機で現金・交通系ICカード支払いして乗車する。

そんな京王ライナー。概要発表会に登壇した京王電鉄幹部陣に、気になる「あんなこと」「こんなこと」を聞いてみた。

---高尾山口への行楽向け京王ライナーは走る?

「京王線に有料特急を走らせることは、京王の長年の思い。現在は夜間の下り列車のみの設定だけど、ニーズや利用者の状況を見ながら、午前の通学向けや高尾山方面への行楽向けといった設定も考えていきたい」

---:都営新宿線を直通する京王ライナーの可能性は?

「5000系は、もともと都営新宿線に乗り入れできるような設計。新宿線内での試運転も行っている。小田急のメトロホームウェイ(60000形)のような列車も、考えていないわけではない。いま勉強しているところ」

都営地下鉄新宿線の10-300形 3次車以降は、この京王5000系と同じく総合車両製作所で製造され、ともに進行方向右側に貫通扉がつく。5000系は都営線用の保安装置も積み、新宿線内で試運転する姿も見かける。

---:5000系の稼働率や京王ライナーの乗車率は?

「京王ライナーの乗車率は、平日は全便が高稼働、ほぼ満席になると想定している。土休日は、半分を超えるとを考える。平常時は、5本のうち4本が稼働し、1本は予備車待機。稼働率は他形式とほぼ同じ」

---:400円という価格設定の狙いは?

「他社の実績を見て、300円や500円を見てきながら、当社マーケティングで400円が適当と判断」

---:中央線グリーン車導入や中央ライナー(510円)などは意識した?

「うーん。京王電鉄として、マーケティングした結果が400円だった」

---:京王電鉄幹部陣の視点で「おすすめ座席位置」はある?

「もちろん、窓際のクロスシートもいいけど、ちょっと違う視点でいうと、両端の転換しないロングシート座席がおすすめ。クロスシートの座席幅よりも広くて、ゆったり座って帰れる」

有料特急専用車両ではなく、ロング・クロス座席転換車両の導入で長年思い描いていた有料座席指定列車を具現化した京王電鉄。その柔軟性・拡張性を発揮し、都営新宿線内直通列車や行楽列車が走る日がやってくるのも、そう遠くないか。

《レスポンス編集部》

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