JR東日本初の電気式気動車が落成…2月から新潟地区で試験を開始
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GV-E400系は、駆動方式にディーゼルエンジンと液体変速機を組み合わせた「液体式」ではなく、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、そこから発生する電力によりモーターを回す「電気式」を採用。ハイブリッド車を除けば、JR東日本では初の電気式気動車となる。
量産先行車では、GV-E400形(GV-400-1)、GV-E401形(GV-401-1)、GV-E402形(GV-402-1)の3形式が1両ずつ落成。GV-E400-1は単行運転が可能な両運転台タイプ、GV-E401-1とGV-E402-1は片運転台タイプで、2両編成を組む。
外観は、車体が全長19.5mのステンレス製で、デザインは、公共交通機関への信頼感や安定感を感じてもらえるような力強いもの、風化しないシンプルなものを目指したとしている。
内装は、乗客を包み込むような安心感を与える空間を意識しており、色彩を温かみのある「トキピンク」を基調としたものに統一している。
投入線区は、羽越本線(新津~酒田間)、信越本線(新津~新潟間)、米坂線、磐越西線(会津若松~新津間)を予定しており、2月から各種試験や検証、乗務員の訓練運転、車両メンテナンスの教育訓練を実施する。
GV-E400系は秋田地区への投入も予定されており、量産車は総計60両を製造。新潟地区へは2019年度までに、秋田地区へは2020年度までに投入する予定となっている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》