JR東日本初の電気式気動車が落成…2月から新潟地区で試験を開始

鉄道 テクノロジー
GV-E400系の外観。2ドア車体で最高速度は100km/h。新潟地区で使用するためドアは半自動機能付き。定員はGV-E400形が99人、GV-E401形が111人、GV-E402形が121人。
GV-E400系の外観。2ドア車体で最高速度は100km/h。新潟地区で使用するためドアは半自動機能付き。定員はGV-E400形が99人、GV-E401形が111人、GV-E402形が121人。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本新潟支社は1月30日、新潟地区に導入する川崎重工業製の新型気動車GV-E400系の量産先行車が、1月16日に落成したことを明らかにした。

GV-E400系は、駆動方式にディーゼルエンジンと液体変速機を組み合わせた「液体式」ではなく、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、そこから発生する電力によりモーターを回す「電気式」を採用。ハイブリッド車を除けば、JR東日本では初の電気式気動車となる。

量産先行車では、GV-E400形(GV-400-1)、GV-E401形(GV-401-1)、GV-E402形(GV-402-1)の3形式が1両ずつ落成。GV-E400-1は単行運転が可能な両運転台タイプ、GV-E401-1とGV-E402-1は片運転台タイプで、2両編成を組む。

外観は、車体が全長19.5mのステンレス製で、デザインは、公共交通機関への信頼感や安定感を感じてもらえるような力強いもの、風化しないシンプルなものを目指したとしている。

内装は、乗客を包み込むような安心感を与える空間を意識しており、色彩を温かみのある「トキピンク」を基調としたものに統一している。

投入線区は、羽越本線(新津~酒田間)、信越本線(新津~新潟間)、米坂線、磐越西線(会津若松~新津間)を予定しており、2月から各種試験や検証、乗務員の訓練運転、車両メンテナンスの教育訓練を実施する。

GV-E400系は秋田地区への投入も予定されており、量産車は総計60両を製造。新潟地区へは2019年度までに、秋田地区へは2020年度までに投入する予定となっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る