王者の風格は細部に宿る、ハイマーのRVランド…ジャパンキャンピングカーショー2018

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インスタバエするキャンピングカーといえば、これではないかだろうか。メルセデス319CDIの4輪駆動をベースにした60周年記念モデルだ。HYMERから軽キャンパーまで幅広いラインナップのRVランド。
インスタバエするキャンピングカーといえば、これではないかだろうか。メルセデス319CDIの4輪駆動をベースにした60周年記念モデルだ。HYMERから軽キャンパーまで幅広いラインナップのRVランド。 全 19 枚 拡大写真

RVランドブースは高級キャンピングカー「ハイマー」から、岡モータースが製造する軽自動車ベースのキャンピングカー「ミニチュアクルーズ」まで多彩なラインナップが揃う。

ヨーロッパ製キャンピングカーのブランドと言えばハイマー。1957年に航空機エンジニアが最初のキャラバン『Ur-Troll』を完成させ、これにポップアップルーフが備わった『エリーバ・ツーリング』が、その後のカタログモデルのきっかけとなる。昨年創立60周年を迎え、会場にはそれを祈念するモデルも展示された。

輸入キャンピングカーで圧倒的シェアを誇るのはフィアット『ドゥカート』ベースのモデルだ。ハイマーでも、フルコンバージョンタイプも含め、このフィアットベースも存在するが、やはりメルセデスベンツをベースにしているイメージが強いブランドだ。

フィアットはFFなのに対して、リヤに大きな荷重がかかるキャンピングカーは、軽量低床なAL-KOフレームを採用しているとは言っても、後輪駆動や4輪駆動のキャンピンクカーを求めるユーザーも少なくないのだそうだ。そうした部分にこたえるため、メルセデスのシャーシとフィアットのシャーシを選べるようにしているのだという。

車内を見ると、木目調のパネルがとても落ち着く空間を演出する。高級車だけに、そうしたものはウッドを多用しているのだろうかと思うとそうではないという。「実はウッドは使っていません。軽量・高剛性で、部分ごとに穴をあけて断熱性の良い素材を組み合わせるなど、かなり材質の選定にはこだわっています。なので7メートルクラスのモデルでも重量3トンほど。かなり大きくは見えますが、国産のハイエースベースのものと大差ない重量に抑えることができています」とRVランドでは話す。

そして高級機種では、収納や、トイレシャワールームの取っ手や、蝶番、油圧ダンパーのような、細部の触り心地や動作にもこだわり、部品をチョイスしているのがよくわかる。「後ろのラゲッジスペースの扉など、ダンパーなどついていないクルマも多いと思います。しかし、ハイマーではこういうところの動きの滑らかさにもこだわりを感じますね」。

《中込健太郎》

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