スバル岡田専務、無資格検査問題影響「それほど今のところは大きくはない」

自動車 ビジネス 企業動向
スバル 岡田稔明 取締役専務執行役員
スバル 岡田稔明 取締役専務執行役員 全 6 枚 拡大写真
SUBARU(スバル)の岡田稔明取締役専務執行役員は2月8日に都内で開いた決算説明会で、いわゆる無資格検査問題が国内販売に与える影響について「それほど今のところは大きくはない」との見解を示した。

岡田専務は「販売台数の前年比が落ちているのは事実」としながらも、「11月が85%、12月80%、1月75%という前年比だが、実はけしてリコールだけの数字ではない」と指摘。

その理由として「一昨年10月に新型『インプレッサ』を発売して新車効果が非常に大きく出ていたので、前年の数字が相当高くなっている。もともと我々は前年の数字が高かったことを前提にした社内計画を立てているが、その社内計画に対しては若干のマイナスで推移している」と説明。

その上で「完成車無資格検査リコールによるマイナスというのは、それほど今のところは大きくはないと見込んでいる。」と述べた。

さらに「完成車無資格検査リコールに関しては真摯に反省もしているし、一所懸命取り組んでいかなければいけないが、今のところの実態の数字として出てきているのは、どちらかというとやはり(前の年の)新型インプレッサ投入効果による反動の影響の方が大きいと思っている。従って1-3月もなんとか自分たちが立てている計画をしっかりとやっていきたいと考えている」と付け加えた。

スバルの最大市場であるアメリカの販売動向に関して岡田専務はは「2018年は『アセント』が発売される。それかもう1車種フルモデルチェンジを計画しており、商品のラインアップ的にはライフサイクルの良い年に入ってくると思っている」との見通しを示した。

その一方で「(利幅の薄い)『インプレッサ』の比率が大きくなって、経年している『フォレスター』、『アウトバック』の販売が少し落ちているということで、モデルミックスで苦戦している。ここは急に変わるわけではないので、その辺も考慮に入れる必要がある」とも指摘。

岡田専務は「アメリカの販売環境は厳しい。金利は上昇局面ということで材料としては決して楽観はできないが、1月の販売まで74か月連続で前年越えをしているので、そこをなんとかつなげてアセントの発売で勢いをつけたい」と話した。

またアセントについては「非常にアメリカの販売店の評判が大変良い。社内全体ではいけるのではないとか、楽観はしていないが、すごくそういう雰囲気がでてきている」と手ごたえを語っていた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  4. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る