【SUPER GT】日産が2018年シーズンの陣容を発表…GT500クラスのGT-Rは今季も4台、ただし“見直し事項”は多め

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#23 MOTUL AUTECH GT-R
#23 MOTUL AUTECH GT-R 全 8 枚 拡大写真

12日、日産/ニスモが今季のSUPER GTシリーズ参戦陣容等を発表。GT500クラスには今季も4台のGT-Rが参戦するが、その中身には変更事項も多く見られることとなった。また、GT300クラスには2018年型の「NISSAN GT-R NISMO GT3」が新たに登場する。

今年もGT500の日産GT-R勢は4チームでの参戦。ただし、その“内容”は変化に富んだものになったといえるだろう。新たにNDDP RACING with B-MAX(#3)がGT500の戦列に加わり、ニスモ(#23)、インパル(#12)、KONDO RACING(#24)とともにGT-R艦隊を形成することとなった。

2018年の日産GT500参戦ラインアップは以下の通り(タイヤメーカー略称:MI=ミシュラン、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ)。

#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/MI)
#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲&千代勝正/MI)
#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J. マーデンボロー/BS)
#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(J-P. デ・オリベイラ&高星明誠/YH)

変更なしといえるのは2014、15年王者陣営の#23のみ。新規参戦の#3には昨年MOLAチームのGT-RでGT500を戦っていた本山と千代がタッグ継続でスライドしたかたちになる。#12には佐々木が#24から移籍、そして#24には昨季全日本F3王者の高星が抜擢された。新規要素の多い布陣で、日産は3年ぶりのGT500王座獲得を目指す。

#3は日産のレジェンドドライバーのひとりである長谷見昌弘監督が指揮を執る。また、日産系チーム総監督を務めるのは今季もニスモの田中利和・常務執行役員。今季のGT-R(GT500参戦車)には、「さらに性能向上した空力やエンジンを中心に、(規則的に)変更可能な部位は全て見直してトータルで車両性能を引き出すための最適化が施される」という。

GT300クラスには2018年モデルの「NISSAN GT-R NISMO GT3」が2台、日産/ニスモのGT3オフィシャルパートナーチームである強豪陣営「GAINER」から参戦する。ドライバーは平中克幸&安田裕信(#11)と星野一樹&吉田広樹(#10)。また、同車の2015年モデルもDIJON RacingとTOMEI SPORTSから参戦。

NISSAN GT-R NISMO GT3は、GT300クラスを含めた日産/ニスモのカスタマーレーシングプログラムの中核マシンであり、2018年モデルはやはりGT3オフィシャルパートナーチームであるKCMGにも2台供給され、こちらはブランパンGTアジアシリーズに参戦する。

同車の2015年モデルはスーパー耐久(S耐)のST-XクラスにKONDO RACINGなどから3台が参戦。KONDOは日産自動車大学校との人材育成プログラムも継続する。また、S耐のST-3クラスには「フェアレディZ NISMO RC」で参戦予定のチームがある。

その他、WECや北米戦線のプロトタイプカー向けカスタマーエンジン供給も日産/ニスモは実施。そして2018/2019シーズンからはフォーミュラEに日産としての参戦が始まることになり(既報)、そのマシンカラーリングを3月のジュネーブモーターショーで公開するとしている。

ニスモ社長兼最高経営責任者の片桐隆夫氏は「我々の活動の核となってきたSUPER GTでは、車両、チーム、ドライバーと多くの見直しを図りました。今年は開幕戦から好スタートを切り、日産系全チームが、GT-Rの名にふさわしい力強いレースをお見せするシーズンにしたいと思います」とコメント、2018年シーズンへの姿勢を明確なものとしている。

昨年のGT500クラスでは#23 松田&クインタレッリが最終戦までタイトルを争うも、勝利数では4台で1勝(最終戦の#23)に終わった日産勢。その巻き返しに今季は大きな注目が集まる。

《遠藤俊幸》

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