クロスオーバーで前方定位を実現させる方法[サウンドチューニング大辞典]

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サブウーファーの設置例。製作ショップ:ガレージA。
サブウーファーの設置例。製作ショップ:ガレージA。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを良い音で楽しむためのキモとなる「サウンドチューニング」について、各機能の意味合いや使い方のコツを解説している当コーナー。現在は、「クロスオーバー」をテーマにお贈りしている。

今週は前回に引き続いて、フロントスピーカーとサブウーファー間の「クロスオーバー」について解説していく。

前回、フロントスピーカーとサブウーファー間の調整を行う際には、“前方定位”を目指すべきであると説明させていただいた。今回は、それを目指すために具体的に何をどうすればいいのかを解説していく。

前提として、サブウーファーに“ローパス(ハイカット)”がかけられて、フロントスピーカーにも“ハイパス(ローカット)”がかけられる状況にある場合、ということで話を進めていく。

まず、以前に説明したように、ドアのスピーカーがどのあたりまでをクリアに再生できているか(低域側の再生限界)を確かめたのち、その限界値を鑑みながらクロスポイントを決定する(とは言いつつ、目安としては60Hz前後か。高めに設定する場合でも80Hz以下にとどめるケースが多いようだ)。

続いては、“ボリューム”のバランスを取ろう。この項目は何気に重要だ。まずは“仮設定”と考えて、良いバランスを粗く探り、設定する。そして後から微調整を重ねていこう。

そしてそれ以上にさらに重要なのが、“スロープ”と“正相・逆相切替”だ。“スロープ”を変えてみてはその都度、“正相・逆相切替”を操作して音を聴き比べよう。これを繰り返していると、音が低音から中・高音まで目の前から向かってくる感じに聴こえるポイントが見つかるはずだ。その状態が、“前方定位”している状態である。

ただし、AV一体型ナビ等に搭載されている「クロスオーバー」では、完ぺきに“前方定位”させることが難しい場合もある。そのときはともかく“ベター”を探っていこう。

なお、どうしても上手くいかない場合には、サブウーファーの置き場所を変えてみることも、1つの作戦として有効だ。可能であれば、ではあるが、助手席下から運転席下に移動させてみたり、トランクにボックスタイプを設置しているケースでは、置き場所、さらには向きも変えてみよう。そうしてそれらを変えるごとに、“スロープ”と“正相・逆相切替”の組み合わせをいろいろと試し、もっとも“前方定位”するポイントを根気よく見つけ出したい。

今回は以上で終了だ。次週からは、フロントセパレートスピーカーにおいての「クロスオーバー調整」について考察していく予定だ。乞うご期待。

【サウンドチューニング大辞典】第2章「クロスオーバー」その7「“前方定位”を実現させる方法」

《太田祥三》

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