お騒がせの東芝と出光興産、トップ交代で経営体制を一新[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年2月15日付

●2018春闘自動車ベア注目集まる、大手要求一斉提出、円安や中国市場好調追い風(読売・6面)

●東芝、会長CEOに車谷氏、銀行出身、53年ぶり外部から(読売・10面)

●出光と昭和シェル、提携強化、役員を相互派遣へ(読売・10面)

●小平「銀」女子1000、渡部暁「銀」複合NH、平野「銀」スノボーHP(朝日・1面)

●東京円急騰、東証は下落、一時106円台、米の先行き懸念影響(朝日・8面)

●ディーゼル車をVWが日本投入、20年ぶり(朝日・11面)

●出光社長に木藤氏、月岡氏は会長、統合推進(産経・10面)

●ベトナムにスマート都市、住商など官民で、中国に対抗(日経・1面)

●自動運転車に交通情報、政府、信号活用し安全性向上(日経・1面)

●ボーイングの牙城に風穴、エアバス、日航に「A350」納入へ(日経・17面)

ひとくちコメント

お騒がせ企業の経営トップが相次いで入れ替わる。経営再建中の東芝は、元三井住友銀行副頭取で、英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズの日本法人会長を務める車谷暢昭氏を会長兼CEOに4月1日付で就任する首脳人事と発表。これまでCEOを兼務していた綱川智社長は新設のCOO(最高執行責任者)を兼務する。

きょうの各紙にも「東芝再建に外部の視点」(毎日)、「東芝の命運外部トップに」(日経)などと報じている、外部の知見を積極的に取り入れる必要があるとの判断のようだが、東芝が外部からトップを招くのは、1965年の土光敏夫氏以来、53年ぶりのことだそうだ。

たしかに、一昔前は、経営危機を乗り切るため、メインバンクが副頭取クラスなどの大物を取引先の企業に送り込むケースが多かった。自動車メーカーを例に上げても、当時の日本興業銀行(現みずほ銀行)が、日産自動車や富士重工業(現スバル)に、住友銀行(現三井住友銀行)がマツダに派遣、経営再建に取り組んだが、生え抜き役員らとの軋轢を生むなど、必ずしも改革が順調に進んだわけでもなかった。

もう1社は、創業家の反対で昭和シェル石油との合併がなかなか実現できない出光興産。木藤俊一副社長が4月1日付で社長に昇格、月岡隆社長は代表権のある会長に就く社長交代人事を発表した。

経営体制を一新して、創業家の説得と合併の実現を急ぐという。今回の社長交代と同時に、出光は8人で構成する昭シェルの取締役会に社外取締役を2人送り込む一方、昭シェルは出光の経営委員会に執行役員2人を参加させることも決めている。東芝にしても出光にしてもトップ交代は苦肉の策のようだが、時点で経営手腕は未知数、まずはお手並み拝見である。

《福田俊之》

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