【スズキ クロスビー 試乗】さしずめインスタ映えする実用車…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ クロスビー ハイブリッドMZ 2WD
スズキ クロスビー ハイブリッドMZ 2WD 全 10 枚 拡大写真

さしずめ“インスタ映えする実用車”といったところか。乗って、走らせて、使ってみると、見ただけでは実感できない魅力がわかるクルマだから、だ。

【画像全10枚】

ルックスは『ハスラー』由来であることは確かだろう。けれど軽自動車+αのデザイン代(しろ)分、フェンダーのプレスが丸みを帯び絞りも効かされているなど、より表情豊かにまとめられている。どちらがいい、悪いではなく、クルマのデザインというもの、ボディサイズの違いでこれだけ仕上がりに差ができる…の教材のようでもある。

インテリアもクロスオーバーカー風のテイストはハスラーに通じるも、高い質感をベースに奮ったデザインに。とくに中央のスイッチパネル部は、見栄え、触感、操作感とも上々。『スイフト』の3つの空調ダイヤルの真ん中のようなフェイクなデザインはなく、機能とデザインがキチンと両立しているのは立派だ。

それと実用性の高さはなかなかのもの。確かに箱形で全高も最低地上高180mmとっているとはいえ1705mmもある。が、全長×全幅は3760×1670mmのコンパクトさ。けれどいざ室内に乗り込むと無駄なく実質的な空間が確保されていることを実感。とくに後席(とラゲッジスペース)は後席スライドを活用しながらの自在な使い勝手だ。たとえばスライドをフロントモーストにし荷物をたっぷり積み込みながらでも、後席乗員の膝前に空間が残るほどのゆとりが残る。5名乗車を前提に後席中央のヘッドレストは備えてほしいが、それ以外の実用性の高さは目を見張る。

3気筒の1リットルターボの走りは十分。走行モードを切り替えると、俊足と思えるほどの加速もできる。高速走行時の振動の小ささも秀逸。燃費は4WDの試乗車でも2名+αで17km/リットル弱だった。乗り味はFFのほうが軽快感はあるものの、4WDともに基本的にしなやかな部類で、不快な突き上げなどは少ない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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