騒音下でもひとりずつ集音できるインテリジェントマイク NTTが自動車向けに技術を開発

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NTT インテリジェントマイク for car
NTT インテリジェントマイク for car 全 2 枚 拡大写真

NTTは2月19日、自動車内の音声操作やコミュニケーションを快適にするマイク技術「インテリジェントマイク for car」を開発したと発表した。

インテリジェントマイク for carは、騒音下での複数人による会話を話者ごとに分離して集音できる「インテリジェントマイク」を車載向けに発展させたもの。エコーキャンセラ技術や適応ビームフォーミング、ハウリング抑圧技術など、NTTが長年培ってきた技術を結集させ、走行音やカーオーディオの音にも影響されない低遅延・高品質な集音を実現する。

離れたシートに座る同乗者同士の会話を助ける「インカーコミュニケーション」や音声操作を行う際、従来の技術では、ハウリングの発生や音声の遅延、走行音やカーオーディオによる音声品質の劣化など、問題点があった。新技術では、電話会議装置等で培った音声処理技術を応用し、10ミリ秒未満の低遅延な音声処理や双方向通話を可能とする高性能ハウリング抑圧によって、違和感のない自然な会話を実現。適応ビームフォーミング技術により、走行音やカーオーディオなどの背景音に影響されず所望の音声だけを集音し、通話や音声操作に用いることができる。

また、自動車への搭載が進む「緊急通報システム(eCall)」への対応として、ハンズフリー通話機能も強化。小型マイクスピーカ端末でも音声品質を保つ工夫を加え、従来比で70%端末サイズを小型化。同時に車両緊急通報のための音声品質の国際標準規格をクリアしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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