これぞ正真正銘のインターセプター、ついに完成!…ノスタルジック2デイズ

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
映画「マッドマックス」のインターセプターを忠実に再現。仕様は初代のマッドマックスに准じたものだ。
映画「マッドマックス」のインターセプターを忠実に再現。仕様は初代のマッドマックスに准じたものだ。 全 7 枚 拡大写真

アラフィフのクルマ好きには、多かれ少なかれ影響を与えている映画に「マッドマックス」シリーズがある。ガソリンを奪い合う狂気の世界で警官を務めるマックスが、凶悪化した暴走族を成敗するなど、ワイルド感満載のカーアクション映画だ。そこでマックスが操ったスーパーチャージャー付きの特殊パトカーが「インターセプター」だ。

ブランクはあったものの2015年にもシリーズ4本目となる続編も作られるほど世界中にマッドマックスのファンは多い。インターセプターのレプリカもこれまで何台も製作され、日本だけでも10台近くが存在すると言われている。

そのインターセプターを限りなく忠実に再現したマシンが、ノスタルジック2デイズに登場した。実を言うとこのマシン、先日の東京オートサロンで初お披露目されていたのだが、会場があまりに広くて(しかも北ホールでの展示だったらしい)見逃してしまっていたのだ。それだけにノスタルジックで現物に会えて喜んだのは筆者だけではなかったようで、かなりの注目を浴びていた。

そもそも大柄なオーストラリア・フォードの『ファルコン』というクルマがベースで、オーバーフェンダーを装着して車幅は2.1m、ブラックにペイントされたボディは圧倒的な存在感を放つ。

しかも細部に渡ってリアルさを追求。ボンネットから突き出るスーパーチャージャーはシフトノブのスイッチで作動をオン/オフできるようにしている。映画の演出だったギミックを実車で再現するのは大変だったようだが、通称フルコンと言われるレース用のエンジンマネージメントシステム、モーテックによって制御することで可能になったらしい。

実はこのマシン、オーストラリアのフルコン、モーテックの日本代理店であるAVOのマネージャーの愛車だとか。ブースのAVOスタッフに話を聞いたところ、オーストラリアのクルマを日本で登録すること自体が難しく、あらゆる部分の強度などの証明が求められ、公認のための書類が20cm近い厚みになってしまったそうだ。これらは公認車検業者のTICがすべて対応したと言う。

ちょうど昨年、規制緩和もあって両サイドから上に突き出るサイド出しマフラーも公認可能になるなど、タイミングも味方して、ほぼ想像通りの仕様に仕立て上げることができたそうだ。オーストラリアのクルマ文化を日本の公道で再現。日本の厳しい法規をすべてクリアしたノウハウは、今後のカスタムにも活かされていくのは間違いない。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 取り付け約10秒、カーメイトが『カローラクロス』『メルセデスベンツ』各車純正ミラー専用設計の「ワイドリアビューミラー」を発売
  4. 日産『マイクラ』新型は約450万円から、EVに生まれ変わる6代目、9月に英国受注開始
  5. ホンダ『シビック e:HEV』英国モデルの新デザインに好感触! SNSではその価格にも注目が集まっており…
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る