ホンダジェット、2017年通年でカテゴリートップのデリバリー数

航空 企業動向
ホンダジェット
ホンダジェット 全 2 枚 拡大写真
ホンダエアクラフトカンパニー(HACI)が製造する「ホンダジェット」が、2017年のデリバリー数で43機を記録。小型ジェット機カテゴリーで首位を占めた。

小型機の代名詞でもあるセスナを抑えた快挙だ。ホンダは1954年、欧州マン島TTレースで二輪車レースで優勝し、二輪車の世界市場を開拓した。HACIはビジネスジェットの中心となる米ノースカロライナ州に本拠地を置き、同社にとっての新たな世界市場を確立したことになる。

2017年上半期に続く好調は、乗客の移動の快適性と燃費や速度など機体性能の両立にある。特に、両翼の上にエンジンを置く「Over-The-Wing Engine Mount」は、胴体後部にエンジンを密着させる他の大多数のビジネスジェットの性能を大きく引き離す要因となった。両翼にエンジンを置くことで、エンジンの支持構造が客室に張り出すことなく室内を広げられたこと、より高い静粛性が得られたことは、ビジネスジェットの購買層である乗客の大きな魅力となった。さらに、燃費やクラス最高水準の巡航速度は、より航続距離をより速く飛ぶことができるため購買層だけでなく、操縦者の評価も集めた。

カテゴリー別の首位は17年上半期に続くものだったが、HACIの今後の課題はこのホンダジェットの評価をどこまで維持できるかだが、この点も不安要因は少ない。17年までの間に欧州、カナダ、ブラジルで型式証明を取得。18年1月に中国ディーラーが稼働。同国での受注も好調だと伝えられる。さらに、18年からのデリバリーには、先に発表された仏エアタクシーサービス提供会社のWijet S.A.の16機の購入が徐々に計上されることになる。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る