ダイムラーとデジタル地図のヒア(HERE)は2月21日、高精度の「HDライブマップ」を共同開発し、将来のメルセデスベンツの自動運転車に搭載すると発表した。
高度に精密なデジタルマップは、自動運転を含めた先進運転支援システムにとって、重要な役割を果たす。クラウドベースのHDライブマップを読み取ることにより、自動運転車は車両の正確な自車位置や、車両の周囲の物体を把握。様々な状況下において、車両がどう対処すべきかを判断する。
ダイムラーとヒアが共同開発するHDライブマップは、最新の道路データへのリアルタイムな自動更新が可能。道路環境の動的な変化を反映し、それに応じてリアルタイムでほぼ自動的に地図を更新することができる。これにより、通行止めが起きた場合に迂回ルート探索や速度の調整を行うなど、変化する道路状況に対応することが可能になる。
地図のリアルタイム自動更新には、多くの車が収集するセンサーデータが重要。すでにダイムラーを含む複数の自動車メーカーは、豊富な車両センサーデータを受信しており、ほぼリアルタイムで地図を更新する、としている。