JR初の振子式車両が3月17日限りで定期運行を終了…JR四国2000系試作車

鉄道 テクノロジー
3月17日限りで定期運行を終了するTSE。カウントダウン乗車ツアーは、6月1日発が松山~宇和島間(1泊2日)、6月15日発が高松~高知間(1泊2日)、7月3日発が高松発着(日帰り)で実施。ツアーの詳細は、3月中旬頃からJR四国ツアーのウェブサイトで公開される。
3月17日限りで定期運行を終了するTSE。カウントダウン乗車ツアーは、6月1日発が松山~宇和島間(1泊2日)、6月15日発が高松~高知間(1泊2日)、7月3日発が高松発着(日帰り)で実施。ツアーの詳細は、3月中旬頃からJR四国ツアーのウェブサイトで公開される。 全 1 枚 拡大写真

JR四国は2月26日、「TSE(Trans Shikoku Experimental)」と呼ばれる、2000系特急型気動車の試作車が、3月17日限りで定期運行を終了すると発表した。

TSEは、1989年3月のダイヤ改正で土讃線の特急『南風51・52号』『しまんと51・52号』へ投入された、世界初の制御付き振子式車両。JRグループ発足後に登場した振子式車両の第1号でもある。

TSEが登場するまで、振子式を採用した車両は、国鉄から承継した381系特急型電車のみだったが、同車は、遠心力に応じて傾く「自然振子式」だった。

これに対してTSEは、あらかじめ記憶した線形データーを基に車体を傾斜させる「制御付き振子式」を採用。以後に登場する制御付き振子式のJR北海道キハ281・283系特急型気動車へ大きな影響を与えた。

また、車両形式名が数字だけで、「キハ」「キロ」といった表記が入らないことも、国鉄~JRを通してTSEが初だった。

2000系は現在、1990年に登場した量産車や、1995年に登場した130km/h対応のN2000系が主流となっており、TSEは現在、松山~宇和島間の特急『宇和海』の一部に運用されるのみとなっている。

定期運行の最終日となる3月17日は、宇和島5時33分発松山行きの『宇和海2号』がラストラン列車となり、その後の6月1・15日、7月3日には「さよならTSE」と題したカウントダウン乗車ツアーが開催される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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