BEWITHの完全新設計スピーカー、『Reference AM』シリーズの魅力…最新デモカーを聴く

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BEWITH・Reference AMシリーズ
BEWITH・Reference AMシリーズ 全 8 枚 拡大写真

「BEWITH」より2017年10月から発売開始されている『Reference AM』シリーズ。新開発のAM(アルミ-マグネシウム)ダイヤフラムが採用された完全新設計となるこのスピーカーが搭載された最新デモカー、「ホンダ・フィット」の音を聴く機会が得られた。

当車のシステムの詳細とサウンドをリポートしながら、この新機軸スピーカーの魅力の真髄を改めて明らかにしていく。

■ユニット総額30万円以下という、現実的な本格システム。

まずは、デモカー「ホンダ・フィット」に搭載されているシステムから紹介していこう。それは、"本格派でありながらミニマムにしてコンパクト"。合理的にHi-Fiシステムが構成されている。

メインユニットは純正のナビを使用。そのスピーカー出力信号を、「FOCAL(フォーカル)」のプロセッサー『FSP-8』(税別価格:11万円)に入力する。そしてプロセッサーの出力信号を増幅するパワーアンプにも同じく「FOCAL」のクラスD 4chパワーアンプ『FPX 4.800』(税抜価格:6万5000円)がチョイスされている。

そしてトゥイーターには『Reference AM』シリーズの2.5cmドームトゥイーター『L-25R』(税抜価格:3万円、ペア)が、ミッドウーファーには同・16.5cmウーファー『L-165R』(税抜価格:6万円、ペア)がそれぞれ採用されている。

なお、プロセッサー・コントローラー『FSP-8 REMOTE CONTROL』(税抜価格:3万円)も用いられているが、それを含めてもユニット総額は「29万5000円」。単体DSPを核とする本格Hi-Fiシステムが完成されているにも関わらず、30万円を切るという現実的な仕様となっている。

■オリジナルのインテリアにダメージを与えることなく、ユニット取り付けを完了!

インストレーション・スタイルも同様に、至って現実的かつ合理的だ。トゥイーターは付属のマウントを利用してダッシュボード上に設置され、ミッドウーファーも内張りパネル内にスマートに収められている。プロセッサー&パワーアンプもコンパクトなので、シート下への装着が楽々可能だ。インテリアに一切のダメージを与えず、しかも低コストで取り付けが完了されている。

このように、「イージー・インストレーションが可能であること」も『Reference AM』シリーズの魅力のひとつだ。トゥイーターは本体周囲のリング部の取り外しが可能なため、ドアミラー裏等の純正トゥイーター位置にも収めやすい。ミッドウーファーも、高音質を徹底追求しながらも、取り付け奥行き寸法は70mmを切る69mm。内張りパネル内にすっきりと収められる車種は、非常に多いはずだ。

つまり『Reference AM』シリーズは、いわゆる"カスタムフィット"タイプのスピーカーとしても配慮がなされている。そして、スピーカーのラインナップにはもう1つ、8.8cmミッドレンジ『L-88R』(税抜価格:4万5000円、ペア)も用意されているが、これも、最新のスポーツカーや、欧州車等 への装着性が考慮されて設計されたものだ。そのような クルマの多くは、ドアに装着されているスピーカーが約7~10cmクラス。『Reference AM』シリーズは幅広い車種に対応する、適合性の高いスピーカー・シリーズ なのである。

■旗艦モデル『Confidence lll』に搭載された技術を数多く盛り込みながらも、 驚くべき低価格を実現!

『Reference AM』シリーズはまた、リーズナブルであることもストロングポイントだ。

「BEWITH」のフラッグシップスピーカー『Confidence lll』シリーズに搭載されている技術が数多く投入されているにも関わらず、例えば16.5cmセパレート2wayシステムである『Reference AM Duo165』は10万円を切る9万9000円(税抜)。

なお、『Confidence lll』シリーズと異なっている部分は、口径体系、"偏芯"ではなく"真円"タイプであること、振動板素材、これくらいだ。それ以外は、「BEWITH」がその歴史をスタートさせた2002年より着実に積み上げてきたスピーカー開発においてのすべての技術が盛り込まれていると言っていい。

例えば、フレーム。『Reference AM』シリーズの『L-88R』および『L-165R』のフレームは、一体鋳造されたアルミダイキャスト製だ。この価格帯の製品でこの仕様は他ではあり得ない。また、高密度ネオジムマグネットによる強力な磁気回路がおごられていることもしかり。「BEWITH」ならではのスペシャリティを数多く有している。しかしながら価格はあくまでも、"カスタムフィット"の範疇に入るレベルに抑え込まれているのである。

この価格が実現できているキーポイントの1つは、"偏芯コーン"ではないこと。それだけ"偏芯コーン"技術は、製品開発においてコストがかかる。だからこそ、珠玉の高音質が得られるわけだが、『Reference AM』シリーズでは、製造上の合理化を図るべく敢えて"偏芯コーン"の採用が見送られた。その結果、ユーザーは驚くほどの低価格で、『Confidence lll』シリーズの性能に肉迫するスピーカーを手にできることとなったのだ。

■音色の美しさはさすが「BEWITH」。そして密度感が高く、低音のパンチ力にも魅力あり。

さて、ここからはいよいよ、そのサウンドがどのようなものであったかをリポートしていく。

一聴してまず感じたのは、音色の美しさ。このあたりはさすが「BEWITH」だ。1音1音の輪郭がシャープで、そして消え際の余韻が至って秀麗。耽美的な世界に浸ることができる。

レスポンスの速さも、フラッグシップ、『Confidence lllシリーズ』を彷彿とさせる。音の立ち上がりが素速く立ち消える瞬間にはよどみがない。その結果、リズムが軽快に刻まれ、ノリ良く楽曲が展開されていく。

さらには、音の密度感が高いことにも唸らされた。情報量が多く、しかも解像度が高いため、音がきめ細やかでスムーズだ。とても耳に心地良い。そして、低音のパンチ力も魅力的だ。芯があり弾力性に富んでいる。サブウーファーレスでありながら再生レンジも広い。

音像の立体感も申し分ない。これは、スピーカーが多くの情報を再生できていることに加え、「FOCAL」のプロセッサー『FSP-8』の力によるところも大きいだろう。当機は単体プロセッサーとしては比較的に手頃なモデルではあるが、能力的には十二分にハイエンドだ。

そして、ユニット総額29万5000円でこの音が手に入るということにも感心せずにはいられない。システム全体としてのコスト・パフォーマンスが非常に高い。

なおこの「ホンダ・フィット」には、「BEWITH」のハイエンドヘッドユニット、『STATE MM-1D』(税抜価格:20万円)も搭載されている。その音も確認してみたが、これを用いたサウンドは、完全にプレミアムオーディオの音であった。ソースユニットから送り込まれる音楽信号の解像度が上がると、こうも結果に影響するのかということを、改めて実感できた。逆の見方をすると、『Reference AM』シリーズがヘッドユニットの優秀さをリニアに再現できるポテンシャルを持っている、ということの証しでもある。

現実的にかつ合理的にハイグレードなサウンドを手にしたいと考えたとき、「BEWITH」の『Reference AM』シリーズは有力な候補になり得る。この「ホンダ・フィット」の音を聴いてそのことを確信できた。取り付け性の高い実力機を探しているのなら、『Reference AM』シリーズを要チェック!

「BEWITH」の完全新設計スピーカー、『Reference AM』シリーズの魅力の真髄とは…。最新デモカーを聴く。

《太田祥三》

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