現場へ戻ってきた男を死亡ひき逃げで逮捕---飲酒運転の発覚をおそれたか

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前走していたバイクに追突して転倒を誘発し、そのまま現場から逃走していた男がひき逃げ容疑で逮捕された。バイク運転者は後続車にもはねられて死亡している。

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1日午前0時45分ごろ、茨城県つくばみらい市内の県道を走行していた原付バイクに対し、後続の乗用車が衝突する事故が起きた。バイク運転者は死亡したが、クルマは逃走。警察は後に現場へ戻ってきた男をひき逃げ容疑で逮捕している。

茨城県警・常総署によると、現場はつくばみらい市福田付近で片側1車線の直線区間。現場を通りかかった人から「路上に倒れていた人をはねてしまった」という通報があり、同署員が現場へ急行したところ、転倒している原付バイクと、クルマの下敷きとなっている女性を発見した。

女性は意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因で死亡。後に同市内に在住する52歳の女性と判明している。転倒していたバイクの後部は破損していたが、通報者が運転していたクルマにはこれに見合う衝突痕が無く、警察が事故の状況を調べていたところ、家族に連れられて現場へ戻ってきた同市内に在住する43歳の男が「事故を起こした」と申告。警察はこの男が発端となる追突事故を起こしたと判断し、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の容疑で逮捕している。

現場は夜間の見通しが悪い区間。事故当時は小雨が降っていた。警察の聴取に対して男は「酒を飲んでクルマを運転し、バイクに当たったが人はひいていない」などと供述。容疑への関与を一部否認しているようだ。警察では男が飲酒運転の発覚を恐れて逃走した可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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バイク運転者に致命傷を与えたのは後続車の運転者である可能性も高いが、その運転者が路上に転倒するような事故を先に起こし、救護もせずに逃走した側の責任が重くなることは間違いない。飲酒運転の発覚を恐れたものとみられるが、救護せずに逃走したことで「別のクルマ(運転者)が関係する」という二次被害を生み出してしまった。

《石田真一》

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