【ジープ コンパス 試乗】オーソドックスで使いやすい「SUV風ワゴン」…内田俊一

試乗記 輸入車
ジープ コンパス ロンジチュード
ジープ コンパス ロンジチュード 全 22 枚 拡大写真

昨年12月に日本にも導入が開始された2代目ジープ『コンパス』。今回試乗した「ロンジチュード」は3グレード体系の真ん中で、前輪駆動モデルである。なお試乗は30分程度であったため、基本的には第一印象であることをお断りしておく。

【画像全22枚】

ロンジチュードに搭載されるエンジンは、2.4リットル直列4気筒マルチエアーで、最高出力175ps、最大トルク229Nmを発揮し、6速ATが組み合わされる。

走り出しての第一印象はロードノイズが意外と静かだということだった。SUVタイプで大径タイヤを履いていると、その音が結構侵入してくるものだが、それほど感じなかった。その一方で、特に道路の段差や、継ぎ目などを越えるとかなりきつい突き上げにあう。サスペンションストロークはたっぷりあるようだが、そのセッティング、特に縮み側が固いためそう感じてしまうようだ。この辺りはもう少ししなやかさが欲しい。

また、流れの速い国道や高速道路の合流では、ややボディの重さを感じた。出力やトルクの数値は普通ながら、その発生回転を見ると6400rpmと3900rpmなので、高速回転側に振られていることがわかる。つまり、回して走るエンジンなのだ。しかし、クルマの性格から考えると、高回転型ではなく、もっと低回転でトルクピークを持ってくれば、より乗りやすくなることだろう。

このエンジンはアイドルストップ機構が装備されている。その介入に関しては非常にスムーズでぎくしゃくすることなく、また、ブレーキの踏力にも影響を及ぼさない好ましいものだった。

装備は必要にして十分。最近の欧州車や日本車に多く装備されている、ウインカーレバーを一瞬だけ操作すると、3回点滅する機能が、このクルマは5回点滅するので、安全面からも非常に良い。

しかし質感に関しては少々難ありだ。ダッシュボード周りのシボや、ウインカーなどの操作系は少々安っぽい。また、これはこの試乗車個有と思いたいのだが、何か所からか軋み音が発生しており、それがさらに質感を低く感じさせる結果になった。

総じて、新たな機構やギミックなどはない代わりに、オーソドックスで使いやすく、必要にして十分な装備が与えられていることに好感を持った。あくまでもロンジチュードはFFなので、実用的で背の高いワゴンが欲しいという向きには良い選択ではなかろうか。

ただし、ドアミラーはドアパネルではなく、ピラーから生えているので、その部分に死角が発生してしまっているので、注意が必要だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

内田俊一(うちだしゅんいち)
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラと同じくルノー10。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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