ヤマハ発動機は15日、排気量50ccの原付1種スクーター「JOG」(ジョグ)「JOG Deluxe」(ジョグデラックス)「Vino」(ビーノ)の2018年モデルを発表した。
水冷4ストローク49ccのパワフルなエンジンと、FI(フィーエルインジェクション)燃料供給方式による高燃費、騒音や排出ガスを抑えるアイドリングストップ・システムを共通で採用した。
また、ブレーキレバーを前後両方握らなくても、リア・ブレーキのレバーを握るだけで、フロントブレーキも作動するコンビ・ブレーキを搭載。制動力を前後に配分し、より安全性を高めたシステムも共通だ。
「JOG」(ジョグ)「JOG Deluxe」(ジョグデラックス)は、切れ上がるシャープなフロントパネルと短く切り詰めたリアビューがスタイリングの特徴だ。両者の違いは足つき性。スタンダードモデルのジョグはシート高705mmで足つき性を高めて使い勝手を優先。ジョグデラックスはそれより15mm高く、走行時のライダーとマシンの美しさを際立たせた。
全体に丸さを感じさせるビーノは、楕円をモチーフにしたレトロポップな雰囲気をまとう。基本2色使いの配色と、細部に刺し色を入れるきめの細かさで、柔らかな印象を強めている。シート高はジョグデラックスと同じ720mmだ。
使い勝手の大きなポイントとなるシート下トランク容量は、ジョグは容量19リットル。ジョグデラックスとビーノは20リットルを備える。またフロントには共通で大型フック、インナーポケットは500mlのペットボトルが入る。メーターはデジタル表示の時計とエンジンオイルの交換時期を表示・設定する機能、燃料計を装備する。ビーノは、フロントのインナーボックスの左側が扉付きのグローブボックス仕様で、スマートフォンなどの充電に便利な12Vのアクセサリーソケットが装備されている。
車格はジョグとジョグデラックスは全長1650mm×全幅670mm×全高1,040mm。ビーノは全長1,650mm×全幅670mm×全高1,015mm。タイヤサイズは共通で、80/100-10 46J(前)/80/100-10 46(後)。
希望小売価格は、ジョグが16万7400円。ジョグデラックスが18万360円。年間2万2000台の販売を計画。また、ビーノは19万9800円。年間8000台を目指す。
ジョグとジョグデラックスは4月25日発売。ボディカラーはジョグが5色、ジョグデラックスは2色。ビーノは5月25日発売。ボディカラーは5色を用意する。
製造はいずれもホンダ。2016年に発表した協業が具体化した初のモデルだ。