ST、自動運転に対応する世界初のマルチバンドGNSS測位用ICを発表

自動車 テクノロジー 安全
アウディのレベル3自動運転車(参考画像)
アウディのレベル3自動運転車(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

STマイクロエレクトロニクスは、自動運転に要求される測位精度と機能安全に対応した世界初のマルチバンドGNSS測位用IC「Teseo APP(Automotive Precise Positioning)」を発表した。

レシーバと商用衛星サービスを使用した従来の車載用ナビゲーションシステムは、数メートル以内の測位精度にとどまっている。しかし、車線逸脱警告(LDW)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、自動駐車、自動操縦といった自動化システムの普及や、将来の完全自動運転車の実現に向けて、高精度な測位技術が求められている。

STが開発したTeseo APPは、各衛星システムが使用する周波数バンドを2つ以上同時に受信しながら、すべての衛星システムをトラッキング。数十cmから数cmの高い測位精度を持つPPP(高精度単独測位)およびRTK(リアルタイム・キネマティック)の処理アルゴリズムに必要とされる高品位の測位データを提供する。

またTeseo APPは、高い精度に加え、衛星データの完全性を監視するインテグリティ・チェック機能を持ち、何らかの理由でデータの正確性が低下した場合にはシステムに通知。さらにセキュアマイクロコントローラを搭載し、セキュアブートとデータ認証が可能なため、外部の攻撃から重要なデータを保護することもできる。

STは現在、2020年/2021年に自動運転システムの導入を予定している高級車向けにTeseo APPのサンプルを提供している。

《纐纈敏也@DAYS》

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