FOMMと富士通、小型EV向け「バッテリークラウドサービス」共同開発へ

エコカー EV
Battery Cloud Serviceの利用イメージ
Battery Cloud Serviceの利用イメージ 全 2 枚 拡大写真

富士通は3月22日、新たなモビリティ社会の実現に向け、EVベンチャーのFOMM(フォム)と協業を開始すると発表した。

近年、EVの多様化が進み、中でも近距離移動用として使われる二輪、三輪EVでは、着脱式小型バッテリーの搭載が定着しつつある。着脱式バッテリーを四輪EVに搭載可能とし、いつでもどこでもユーザーが簡単に交換できるような新たな仕組みを先行整備することで、さらなるEVの普及と市場拡大が期待されている。

FOMMは、小型EV開発のベンチャー企業として、2013年2月に設立。トヨタ車体で超小型EV『コムス』の開発にも携わった鶴巻日出夫社長を中心に開発を進め、2014年2月には世界最小の4人乗りEV『FOMM コンセプト One』を発表。取外し・交換可能なリチウムイオンバッテリーや水に浮く車体など、ユニークな設計で注目を集めた。

今回の協業では、位置情報活用クラウドサービス「富士通モビリティ ソリューション スペーシオウル(SPATIOWL)」を適用し、EVの走行状況やバッテリー状態・利用情報、交換バッテリーの在庫情報などを統合管理するFOMMの「バッテリークラウドサービス」を共同開発。同サービスでは、家庭での充電に加え各所のステーションなどでバッテリー交換ができるほか、電気残量を常に把握できるため効率よい充電・交換が可能。また、サービス提供者は、バッテリー状態の履歴を管理することで特性の変化を把握できる。

FOMMは、自社開発による超小型四輪EVにおいて着脱式バッテリーを搭載するとともに、バッテリークラウドサービスを適用。2018年12月より、タイで量産を開始する『FOMM 1.0』の展開にあわせて、同サービスの運用を開始する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る