近鉄田原本線にマルーンレッドの復刻塗装車…かつての820系をイメージ 4月1日から

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マルーンレッドの復刻塗装(上左)と大和鉄道の社章をあしらったヘッドマーク(上右)。下はかつての820系電車。
マルーンレッドの復刻塗装(上左)と大和鉄道の社章をあしらったヘッドマーク(上右)。下はかつての820系電車。 全 2 枚 拡大写真

近畿日本鉄道(近鉄)は、田原本(たわらもと)線の開業100周年を記念して、8400系電車に1980年代半ばまで運用されていた820系の塗色を施す復刻塗装車を運行する。

田原本線は、奈良県の新王寺駅(王寺町)と西田原本駅(田原本町)を結ぶ10.1kmの路線。同線の前身である大和鉄道が、1918年4月26日に新王寺~田原本(現・西田原本)間を、軌間1067mmの非電化・狭軌路線として開業させたのが始まりだった。

この大和鉄道は、三重県の名張(なばり)や宇治山田方面へ通じる路線として計画されたため、1928年5月1日には桜井まで開通したが、近鉄の前身である大阪電気軌道や参宮急行電鉄との競合により頓挫。田原本~桜井間は1944年1月11日に休止となり、1958年12月28日付けで正式に廃止となった。

残った現在の路線は、1948年6月15日に他の近鉄路線と同じ標準軌(1435mm)に改軌の上、電化。1961年10月1日には信貴生駒電鉄に、1964年10月1日には近鉄に吸収され、現在の近鉄田原本線に至っている。近鉄線となった際は、田原本駅が現在の西田原本駅となっている。

現在、田原本線で運用されている車両はワンマン運転に対応した3両編成の8400系で、今回はこのうちの1編成が820系と同じマルーンレッドにシルバーのラインが入った塗色となり、大和鉄道の社章を入れたヘッドマークが掲出される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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