二輪車、新規購入者は女性や若年層が拡大---市場動向調査

モーターサイクル 企業動向
ホンダCBR400R
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日本自動車工業会は、2017年度に実施した二輪車市場動向調査結果をまとめた。

調査は、新車購入ユーザーにおける特性や使用状況、今後の購入や保有意向などを隔年ごとに調査し、需要の質的変化の見通しに役立てるもの。今回は今後の需要維持・拡大に向けた取り組みの方向性を検討するトピック調査も実施した。

二輪車需要は2013年度以降、緩やかな減少が続いており、新規免許取得者数の減少も継続している。ユーザーは長期的に高齢化が進んでおり、若いユーザーが減少傾向にある。

調査結果によると使用日数や走行距離が減少しており、二輪車に乗る機会は減っている。新規購入者が減少し、一時中断・再度購入者を下回る水準だ。平均使用年数の長期化が需要を押し下げている。

新規購入者では、メーカーWebサイトが重要な情報源となっており、販売店に加え、ネット情報が購入に影響している。

購入二輪車に対する事前期待(購入したときに期待していたこと)は、自転車に比べて楽に移動できることがある一方で、実際の使用にあたっては、駐車場、高速道路料金などは改善傾向にあるとはいえ、ユーザーの不満は根強い。

二輪車は、使用目的が遊びの意向が高く、二輪車ブランドのアパレル購入に対する意向も高い。駐車場不足、高速道路料金や維持費低減に対する改善期待が高い。

継続乗車意向は根強いものの、今後、ユーザーの高齢化に伴って二輪車への乗車を断念せざるをえないユーザーが増えることが予想される。上級免許取得意向が減少する中、大型二輪の取得意向は継続して高い。

トピック調査結果によると新規購入者は、現ユーザーと比較して若年層や女性が多く、近年は女性が拡大している。二輪車に乗る人、購入意向がある人は幅広く存在する。中古車ユーザー、レンタルユーザー、過去保有層、未保有層、潜在需要層である。未保有層や潜在需要層は、女性や若年層が多い。

二輪車に乗る人の社会的イメージを向上させ、二輪車にエントリーしやすい環境づくりが求められており、イベントでのリアルな体験や、ネットを通じたコミュニケーションが期待されている。中古車ユーザー、レンタルユーザー、過去保有層、未保有層、潜在需要層など、二輪車の潜在的な需要層は幅広く存在している。このため、新規購入者を拡大するとともに、潜在層に対しては阻害要因を軽減することで、バイクに乗る人を増やすための「ステップアップの促進策」が求められると分析する。

《レスポンス編集部》

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