【WTCR】ツーリングカーの新最高峰シリーズが開幕…初戦は3レース中2レースをヒュンダイの56歳タルクィーニが制す

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勝利を喜ぶタルクィーニ。
勝利を喜ぶタルクィーニ。 全 8 枚 拡大写真

昨年までのWTCC(世界ツーリングカー選手権)がTCRインターナショナル・シリーズと実質的に合流するかたちで誕生した、ツーリングカーレースの新たな世界最高峰シリーズ「WTCR」(世界ツーリングカー・カップ)が、4月7~8日にモロッコで初年度シーズンの幕を開けた。

WTCR(意味的にはW-TCR=世界TCR)は、自動車メーカーが供給するTCR規定レース車を参戦各チームが走らせる構図で争われる。マラケシュで開催された2018年開幕戦「レース・オブ・モロッコ」には、25台のマシン(25人のドライバー)が参戦してきた。

参戦マシンはヒュンダイ「i30N TCR」、アウディ「RS3 LMS」、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI TCR」、ホンダ「シビックTCR」、プジョー「308TCR」等々。タイヤは全車ヨコハマだ。ドライバーとしてはWTCCのチャンピオンや優勝経験者などを中心にした強豪たち、さらには10代の若手も顔を揃えている。残念ながら日本人ドライバーの参戦は現段階ではない。

WTCRは原則として土~日で3レースを開催するのが特徴。まず土曜に2回のフリープラクティス、予選、レース1を行ない、日曜には新たにQ1~Q3の予選を実施したのち、その予選の上位トップ10をリバースしたグリッドから争うレース2、そして“正グリッド”で争うレース3を行なう図式が基本となる。ポイントはQ3のトップ5と各レースの1~10位に付与(レース1優勝=27点、Q3の1位=5点、レース2優勝=25点、レース3優勝=30点)。

記念すべき初年度開幕戦、そのレース1を制したのは元F1ドライバーで2009年WTCCチャンピオンのガブリエル・タルクィーニ(マシンはヒュンダイ)。イタリア出身の56歳がオープニングウイナーとして名を残した。レース2はSUPER GT参戦経験もあるフランス人ドライバー、ジャン-カール・ベルネイ(アウディ)が勝ち、レース3では再びタルクィーニが勝利。大ベテランのタルクィーニ大活躍という開幕戦であった。

タルクィーニはドライバーズランキング首位に立ち、2番手の昨季WTCCチャンピオン、別チームのヒュンダイを駆るスウェーデン人選手テッド・ビョークに対して11点をリードした。チーム部門はタルクィーニを擁するBRCレーシングチームがトップ。

2018年のWTCRは全10戦の予定。「レース・オブ・ジャパン」は第9戦として10月26~28日に鈴鹿サーキットで開催される(スーパーフォーミュラ最終戦との併催)。

《遠藤俊幸》

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