複数台による死亡事故、逃走していたクルマの運転者を逮捕…段ボール箱のようなものを踏んだ

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徒歩で道路横断中の歩行者が複数台のクルマにはねられ、このうち1台が逃走していた事件について、埼玉県警は容疑車両を防犯カメラ映像から割り出し、運転していた高齢の女をひき逃げ容疑で逮捕した。

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今月中旬、埼玉県春日部市内の県道で横断中の高齢女性が2台のクルマにはねられて死亡した事件について、埼玉県警は23日、事故後に逃走していた2台目のクルマを割り出し、運転者をひき逃げ容疑で逮捕した。

埼玉県警・春日部署によると、問題の事故は2018年4月17日の午後9時20分ごろ発生している。春日部市大場付近の県道(片側1車線の直線区間、横断歩道あり、信号機なし)で、徒歩で道路を横断していた86歳の女性に対し、前方不注視の状態で進行してきた乗用車が衝突。女性は対向車線側へ投げ出されたが、直後に対向車線を走行してきた別の乗用車にもはねられた。

女性は全身強打が原因で死亡。警察は最初にはねたクルマを運転していた43歳の男を逮捕したが、対向側ではねたクルマはそのまま逃走していたことから、警察は死亡ひき逃げ事件としても捜査を開始。現場付近に設置されていた防犯カメラ映像の分析を進めて車両を特定するとともに、このクルマを運転していた同市内に在住する74歳の女を23日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

クルマには事故で生じたとみられる擦過痕も確認されたが、警察の聴取に対して女は「路上に落ちていた段ボール箱のようなものを踏んだと思っていた」などと供述。容疑への関与を否認しているようだ。警察ではさらに事情を聞くとともに、逃走に至った経緯についても詳しく調べる方針だ。

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事故当時の現場では雨が降っていて路面は滑りやすくなっており、逮捕された女は「路上に倒れていた人に乗り上げた」という実感が無かった可能性も高いとみられている。

雨や雪が降っていたことで滑りやすくなっている路面状況において、「人に乗り上げたという実感が無かった」という事故は過去にも発生しており、今後の捜査は「本当に認識していなかったかどうか」が焦点となってくる。

《石田真一》

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