フォードモーターは4月25日、2020年までにフォードブランドの北米市場のラインナップから、セダンを廃止すると発表した。
今回の発表は北米、とくに米国市場において、顧客のライトトラック(SUVやピックアップトラック)シフトが強まっていることを受けての対応。2020年までに、北米で販売されるフォードブランド車の90%をSUVやピックアップトラック、商用車とする。
フォードモーターは現在、主力ミディアムセダンとして、フォード『フュージョン』をラインナップ。同車は、トヨタ『カムリ』やホンダ『アコード』、日産『アルティマ』などと競合してきた。今回のフォードモーターのセダン廃止の発表が、他社の米国戦略に影響を与える可能性もある。
なおフォードモーターは、今後数年以内に、フォードブランドの北米乗用車ラインナップは、2ドアスポーティカーの『マスタング』と、新型『フォーカス』のクロスオーバー車の2車種に絞り込む、としている。