マツダ小飼社長「アーキテクチャーを2つにわけて商品戦略の最適化図る」

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マツダ 決算会見
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マツダの小飼雅道社長は4月27日に都内で開いた決算会見で、2023年度までに200万台の生産、販売体制を構築する計画を示した上で、現在1種類のアーキテクチャー(車両構造)だけで行っているモデル開発に、新たなアーキテクチャーを加えることを明らかにした。

小飼社長は会見で今後の中期的な取り組みとして「2021年稼働予定の米国新工場も加え200万台の生産、販売体制の構築を目指す」と表明した。

その上で「従来は『マツダ3』(日本名アクセラ)を柱とする(アーキテクチャーの)一括企画により、120万台から160万台規模までの成長を効率よく実現してきた。しかし台数が増えるにつれ様々な不効率も発生する。そこでアーキテクチャーを2つの柱とすることで顧客ニーズ、セグメント特性、収益とコストなどの面から商品戦略の最適化を図る」と述べた。

具体的には「『CX-3』や新型クロスオーバーを中心としたスモール商品群、『CX-5』を中心に『CX-8』、『CX-9』を加えたラージ商品群の2つのアーキテクチャーに分離する」と説明。

このうちスモール商品群に関しては「効率的なクルマ造りを継承した高いコスト競争力とCX-3の海外生産展開を軸とするグローバル生産フレキシビリティによってCX系需要に対応する台数成長のドライバー」との位置づけを示すとともに、「米国新工場での生産車種もスモール商品群となる予定。メキシコ工場と合わせてビジネス効率を高め、米国でのコスト競争力を高める」と述べた。

一方のラージ商品群は「より強固な商品力、ブランド価値を極め、高付加価値商品群としてネットレベニュー(正味売上)の向上を目指す」とした。

またアーキテクチャーの開発にあたっては「マツダはセダン系をしっかりと開発するところから常にスタートをしている。我々は欧州のプレミアムブランドに勝てる操縦安定性、運動性能を目指している。これはセダン系による技術開発を極めることで達成できる」とした上で、「セダン系でしっかり2つのアーキテクチャーを造っていく。それによって我々の商品力をワンランク、ツーランク上げていきたい」と小飼社長は強調していた。

《小松哲也》

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