【WRC 第5戦】トヨタが今季初優勝…オット・タナク、移籍後初勝利
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グラベル(非舗装路)ラリーのアルゼンチン戦、大量リードを構築して競技最終日に入った#8 オット・タナク(トヨタ「ヤリスWRC」)はそのままトップの座を守ってフィニッシュし、今季初優勝。ラリーをほぼ完全に支配したといってもいい、快勝だった。
2~3位はヒュンダイ「i20クーペWRC」勢で、2位に#5 ティエリー・ヌービル、3位に#6 ダニ・ソルド。4位はフォード「フィエスタWRC」を駆る王者 #1 セバスチャン・オジェ。#8 タナク以外のトヨタ勢では#9 エサペッカ・ラッピが8位に入っている。
エストニア出身30歳のタナクは、今季トヨタに移籍してきたドライバー(昨季は「フィエスタ」をドライブ)。今回の勝利がWRCでの自身通算3勝目で、トヨタでの初優勝になった。トヨタは昨季からワークス参戦を再開して、初年度に2勝。今季はこれが初優勝となっている(昨季の勝者はヤリ-マティ・ラトバラとラッピ)。
昨季は18年ぶりの復帰早々、2戦目で最初に勝ったトヨタ。2年目の今季は初勝利が5戦目と少々遅れたが、ラリーの名門は現代のWRCにおいても新たな体制で着実に地歩をかためている印象が強い。来年秋の開催が企図されるWRC日本戦(中部地区)の実現に向けても、トヨタの好成績が良い循環を生むことが期待されるところだ。
*上記の結果はラリー直後の速報結果に基づく。
《遠藤俊幸》