追突事故の現場に後続車が突っ込む、救護中の人が巻き込まれ死亡

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渋滞の最中に発生した追突事故の現場へ後ろから進行してきた乗用車が突っ込み、負傷者の救護を行っていた人がこの乗用車に直撃されて死亡した。

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4月29日午後2時40分ごろ、神奈川県綾瀬市内の東名高速道路上り線で、乗用車やバイクなどが関係する多重衝突が発生した。最初に起きた事故現場に後続車が突っ込んでおり、3人が死傷している。

神奈川県警・高速隊によると、現場は綾瀬市小園付近。合流車線を含む片側4車線の直線区間となっている。第4車線で乗用車同士の追突事故が最初に発生。これに気づいたワゴン車が減速したところ、後続のバイク1台が追突して転倒。一緒に走っていたツーリング仲間のバイク3台も続けて停車し、転倒した男性の救護を行っていたが、そこに後ろから進行してきた乗用車が突っ込むなど、複数台の車両が関係する多重衝突へ発展した。

この事故で救護していた男性1人が死亡。転倒したバイクを運転していた男性と、救護中の別の男性が打撲などの軽傷を負った。全員が40歳代とみられる。最後に突っ込んできたクルマを運転していた千葉県浦安市内に在住する48歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕している。

現場は見通しの良い区間。事故当時は交通集中による渋滞が発生していた。警察ではいずれの事故も前方不注視が発端となったものとみて、死傷者の身元特定を急ぐとともに事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故当時の現場付近では渋滞によって10km/h以下のノロノロ走行状態となっており、前方不注視や油断を原因とする追突事故が生じやすい状況にあった。

最初に起きた追突事故は低速状態で発生しており、これに気づいた後続車は停止したが、そこにバイクが追突。さらにその後ろからきたクルマが突っ込んできたことで事故の規模が拡大してしまった。

《石田真一》

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