地味にワールドプレミア、BMW 2シリーズの頂点…北京モーターショー2018

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BMW M2コンペティション(北京モーターショー2018)
BMW M2コンペティション(北京モーターショー2018) 全 5 枚 拡大写真

『X3』をベースにしたEVモデルの「iX3」をワールドプレミアとして公開した北京モーターショーのBMWブース。iX3はiシリーズ初のSUVであると同時に、iシリーズにとって初の“オリジナルボディではないクルマ”という立ち位置に大きな意味がある。

『i3』や『i8』でこれまで進めてきた「カーボン製の専用ボディだけ」というラインナップから、既存のモデルをベースにするという次のステップへとiシリーズのシナリオが進んだことを示唆していると考えられる。

また、今回の北京ショーでは中国で生産されるX3も公開され、状況を考えれば中国においてはこれが iX3のベースとなるのは想像に難くない。中国国内でEVを生産させようという政府の方針とも合致するからだ。

BMW iX3
しかし、今回の北京モーターショーにおいて、特にクルマ好きにとってのBMWブースでの注目モデルは『iX3』ではないかもしれない。隠れ注目モデルが「M2コンペティション」だ。

これは「M2」をベースにしたエボリューション的なホットモデルで、プレスリリースにおける発表は先立って済んでいるものの、実車は北京モーターショーがお披露目の場となった。

最大の話題はエンジンだ。「M2」の標準車は「N55」という「M235i」用のエンジンを370psにチューニングして搭載していたが、新型車は同じ3.0リットル直列6気筒ターボながら「S55」という『M3』や『M4』に搭載するエンジンへと変更。最高出力はM3やM4の450ps(「コンペティション」の数値。標準車は431ps)には届かないものの、410psと従来のM2よりも大幅にパワーアップを果たしている。

エクステリアは新デザインのグリルや前後バンパー、そしてMテイストのドアミラーなどでリフレッシュ。実車を見ても、エッジを強調して穴を増やしたバンパーなど「進化版」にふさわしく迫力を増していること確認できた。
5月16日開催【北京モーターショー報告と中国のEV、自動運転セミナー】

《工藤貴宏》

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