草木ダムでヒストリックカーの草の根ミーティング…ダムサンデーフェスティバル

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
日産 フェアレディZ432R
日産 フェアレディZ432R 全 16 枚 拡大写真

ジャック・ヒストリック・カー・クラブが主催する“ダムサンデーフェスティバル”が5月6日、みかげはら展望地(群馬県みどり市)にて開催された。

毎月第1日曜日に開催している“ダムサンデー”。5月はゴールデンウィーク中ということもあり、より多くの人たちに集まってもらおうと“ダムサンデーフェスティバル”と題して行っている。

ダムサンデーは、その名の通り、草木ダムの湖畔にあるみかげはら展望地にクルマ好きが集まる、草の根的なヒストリックカーイベントだ。参加は自由で、ヒストリックカーで集まる必要もない。ここに至るまでのワインディングロードを楽しみ、到着後は友人知人たちとおしゃべりをして、お昼前には帰路に就く。従って開催時間もおおよそ9時から11時くらいまでだ。つまり、ちょっと午前中に気楽にお散歩に行くようなイメージで参加してほしいということなのだ。

「ヒストリックカー好きの人たちは普段会社などでクルマの話をする機会は少ない。そこで、このイベントに遊びに来て、いろいろなクルマを見ながらたくさんおしゃべりをしていってほしい」と主催者の一人はコメントする。

そもそもダムサンデーは1994年5月19日に初開催。それ以降不定期で開催していたが、12年ほど前から毎月開催となり、現在は第1日曜日がイベント日となっている。大雪などの悪天候でなければ冬場も開催している。

ゴールデンウィーク最終日、快晴となった当日は9時を待たずに続々と参加車が集まり始め、9時半を過ぎるころにはスペースはいっぱいとなり、若干スロープにまであふれるほどに。およそ100台を超える台数となった。

参加車の縛りがなく、前述した通り、ヒストリックカーで参加する必要がないことから、現代車での来場も多いが、やはり、新緑の季節であることから1960年から70年代のヒストリックカーが多く、ロータス『エラン』、ポルシェ『911』や『914』、『ディノ246GT』などからシトロエン『GS』、フィアット『500』、日本車ではホンダ『クーペ9』や日産『チェリークーペX-1R』、3代目のトヨタ『コロナ』、スズキ『フロンテクーペ』、『セルボ』などバラエティに富んでいた。さらに、現代車においても『458』などのフェラーリやランボルギーニ『ムルシエラゴ』、マクラーレン『570』のほか、ポルシェ『カレラGT』なども姿を見せ、来場者の目を楽しませていた。

その中で最も注目を集めていたのは日産『フェアレディZ432R』だろう。オリジナルにこだわりフルレストアされたこの個体は、2017年のクラシックカーフェスティバルin桐生のメインステージに展示されたそのもの。Z432よりもボディの鉄板が薄く大幅な軽量化がなされているのが特徴で、レース用モデルとして40から50台ほどが生産され、現存は約10台といわれている。

スーパースポーツカーの隣に日本の軽のヒストリックカーが並ぶ。どちらが偉いというのではなく、どちらも楽しさを備える素敵なクルマというスタンスで、参加者全員が楽しんでいるのが印象的であった。

ジャック・ヒストリック・カー・クラブが関係するイベントは毎月開催されるダムサンデー以外に、群馬大学理工学部霧生キャンパスで行われるクラシックカーフェスティバルin桐生があり、今年は11月4日を予定している。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  2. 王者アルファードを超えるか? メルセデスベンツの次世代高級ミニバンに熱視線!「車の域を超えてる」
  3. 【スズキ ジムニーシエラ 新型試乗】「ノマド」にも期待が高まる、実に楽しいクルマ…島崎七生人
  4. トヨタの新型『RAV4』、SNSでの注目は「GRスポーツ一択」 ファンの気掛かりは…
  5. 新たな高級車ブランド誕生に熱視線!BMWベースの斬新デザインに「これはカッコいい」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. 大日本印刷がカーシェア事業に参入、琉球日産と提携しマンション向けに
ランキングをもっと見る