遊び心と落ち着きのある「和」をデザイン…都営浅草線に人にやさしい5500形がデビュー 6月30日

鉄道 行政
赤がアクセントカラーになっている浅草線の新型車両5500形。
赤がアクセントカラーになっている浅草線の新型車両5500形。 全 1 枚 拡大写真

東京都交通局は、6月30日から都営地下鉄浅草線に新型車両5500形を投入する。

この車両は「日本らしさとスピード感が伝わる車両」をコンセプトに、東急車輌製造を前身に持つ総合車両製作所(横浜市金沢区)で製造された8両編成1本が最初に登場。昨年12月に開催された「都営フェスタ2017in浅草線」で初めて公開された。

車体は歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジして「凛々しく躍動感のあるデザイン」とし、内装には和紙や寄せ小紋、江戸切子といった柄と沿線にゆかりのあるイラストを使い、遊び心と落ち着きのある和のデザインを採り入れている。

車内設備としては「人にやさしい車両」として、全車に車椅子スペースやフリースペースを設置。座席幅の拡大や吊り手・手すりの増設が図られている。また、吊り手や荷物棚は低い位置に配置されている。

このほか、空気清浄機能や多言語対応の2画面液晶モニター、防犯カメラも設置され、照明はすべてLEDとなる。

制御方式には、従来のシリコン(Si)に比べて低損失・高温動作が可能な次世代の半導体素子であるシリコンカーバイト(SiC)を用いたVVVF制御を採用し、環境負荷の低減が図られている。

5500形は今後も増備され、浅草線用の全27編成をすべて同車に置き換える計画。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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