シェフラーはメカトロ技術をベースにシステムを提供…人とくるまのテクノロジー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
プラネタリーギアを搭載した電動アクスル
プラネタリーギアを搭載した電動アクスル 全 10 枚 拡大写真

ドイツのメカトロニクス部品大手のシェフラーは、「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」に出展し、エンジンやトランスミッション、シャシ部品、電動パワートレイン向けシステムなどを展示した。

■エンジン・トランスミッション・シャシ部品

エンジン部品として、「電気式カムシャフトフェージングユニット」を展示した。これは、油圧ではなく電動でバルブタイミングを調整する機構で、日産のV6エンジンや直4エンジン向けに量産しているもの。

トランスミッション部品は、ホンダ『フィット』ハイブリッドのDCTなどに採用されている各種クラッチアクチュエーターを展示。またシャシ部品としては、「インテリジェント・アクティブ・ロール・コントロール」を展示した。これは、電気的に剛性を変化させることができるスタビライザーで、ポルシェ『カイエン』や、BMW・アウディのSUVに採用されているものだ。

シェフラージャパン自動車事業部ヴァイスプレジデントの栗城剛氏は、「コンポーネント単位での提供から脱却し、システムを提供することができるサプライヤを目指している。メカトロ部品だけでなくコントローラーも含めたソリューションを提案していく」と説明した。

■電動パワートレイン向けシステム

「電動化はシェフラーにとっても重要なテーマ」(栗城氏)とのことで、2つの製品が展示された。ひとつめは、「1速同軸電動アクスル」だ。モーターとトランスミッションが一体になった電動アクスルで、「プラネタリーギアを組み合わせて、コンパクトで信頼性が高く高効率。電動4WDのリアアクスルや、FFのアクスルとしてフロントにも設置可能」(栗城氏)。ギアが1速なのはモーターだからで、「2速のものもある」(栗城氏)とのこと。

もうひとつは、エンジンとトランスミッションの間に挟んで使うハイブリッドモジュールだ。薄型モーターとクラッチを組み合わせている。「トラック向けと乗用車向けがあり、トラック向けで引き合いがある」(栗城氏)とし、量産化を見込んでいる。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 日産の小型SUV『キックス』新型、予約販売をブラジルで開始
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る