ルマン勝者F.C.C. TSR Honda France 対 ボルドール勝者GMT94 Yamaha、雌雄はドイツ&鈴鹿8耐で

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
世界耐久選手権シリーズ第3戦スロバキアリング8時間
世界耐久選手権シリーズ第3戦スロバキアリング8時間 全 4 枚 拡大写真

5月12日にスロバキアで行われた世界耐久選手権シリーズ第3戦スロバキアリング8時間。このコースと相性のいいYART Yamaha Official EWC Teamが、電子制御システムの不具合で何度もピットインを強いられながらも見事に克服して初優勝を遂げた。また、体調不良によりマックス・ノイキルシュナーが藤田拓哉の代役を務めたが、このノイキルシュナーも見事なパフォーマンスを見せた。

「長い時間がかかったが、ようやく優勝の瞬間が訪れた」とマンディ・カインツ監督。エースライダーのブロック・パークスも「ついに我々に優勝の順番が巡ってきた。レースでは、電子制御システムの不具合で厳し状況だったが、終盤では燃費作戦がうまくいき、GMT94 Yamaha Official EWC Teamを引き離すことができた」と興奮を隠さない。

一方の2位には、開幕戦ボルドール24時間を制したGMT94 Yamaha Official EWC Teamがつける。また、前戦ル・マン24時間を制したF.C.C. TSR Honda Franceは今大会から新型モデルのHonda CBR1000RR SP2を投入。予選では初めてのポールポジションを獲得したが、レースでは、コース上のアクシデントによりセーフティーカーが介入し、そのタイミングの不運もあって3位となった。

「今回の結果はベストではないが、ベターだ。我々が世界一を死守できたからね。しかも、それ以上に手応えを感じている。正直、前回のル・マンは運も味方して勝つことができた面は否めない。しかし、今回は違う。新しく投入したマシンが日を追って良くなり、我々が超えなければならない強いライバルと、ようやく互角に戦える土俵まで上がることができた。その手応えを掴めたのは大きい。次回、ドイツではさらに良くなるだろう。ドイツが楽しみだね」とは藤井正和監督。

このスロバキアリング8時間を終え、ポイントテーブルでは116ポイントのF.C.C. TSR Honda Franceが115ポイントのGMT94 Yamaha Official EWC Teamにわずか1ポイント差をつけてトップを堅持。次戦は6月9日の第4戦ドイツ・オッシャーズレーベン8時間。ここではGMT94 Yamaha Official EWC Teamが3連覇中であり、シリーズチャンピオンを目指すF.C.C. TSR Honda Franceにとっては、まさに正念場となる。

《佐久間光政》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る