日本特殊陶業、自動車技術会賞を初受賞 スパークプラグからのHSPI/LSPIに関する研究

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日本特殊陶業は6月11日、「第68回 自動車技術会賞」にて、同社技術者が「スパークプラグからのHSPI及びLSPIに関する研究」で「論文賞」を受賞したと発表した。

自動車技術会賞は、自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励し、また次代を担う技術者・研究者を養成、支援することを目的として自動車技術会が創設。「学術貢献賞」、「技術貢献賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「浅原賞技術功労賞」、「論文賞」、「技術開発賞」の各賞を表彰する。今回の受賞者は、製品技術本部の岩塚知宏氏、森清輝氏、井上芳樹氏、プラグ事業部の加納大氏、津荷俊介氏の5名。同社従業員が受賞するのは、今回が初めてとなる。

現在、高出力なダウンサイズガソリンエンジンでは、低回転高負荷運転時に発生する異常燃焼が高出力化の妨げになっていた。受賞者らは、異常燃焼時にスパークプラグから発生する新たな過早着火現象を発見し、エンジン筒内可視化技術によってその撮影に成功。さらに、熱流体シミュレーション技術を用いてスパークプラグ隙間の混合気が高温になって過早着火する可能性があることを示した後、新たな計測技法を駆使したエンジン実験により解析で示した可能性の確からしさを立証した。

今回の受賞では、新たな課題に対する最新の可視化技術、熱流体解析技術、評価技術を組み合わせて得られた解決の方策が、内燃機関のさらなる性能向上に寄与できる技術である点が高く評価された。

《纐纈敏也@DAYS》

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