ドイツ8耐でF.C.C. TSR Honda Franceが優勝、ポイントリーダーで鈴鹿8耐へ

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ドイツ8耐で勝利をおさめたF.C.C. TSR Honda France
ドイツ8耐で勝利をおさめたF.C.C. TSR Honda France 全 3 枚 拡大写真

2017-2018 EWC第2戦ル・マン24時間で、拠点を日本に置くチームとして初めて勝利を挙げたF.C.C. TSR Honda France。これで同チームはポイントリーダーに立ったが、第3戦制スロバキア8時間でも3位表彰台を獲得して気勢が上がる。だが、開幕戦ボルドール24時間で優勝し、スロバキア8時間で2位に入ったGMT94 YAMAHA Official EWC TeamがチャンピオンシップポイントでF.C.C. TSR Honda Franceに1ポイント差に迫っていた。

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EWC最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8耐を前にしたシリーズ第4戦ドイツ・オーシャーズレーベン8時間は、両チームとも気迫がぶつかり合う形となったが、予選では、GMT94 YAMAHA Official EWC Teamがポールポジションを獲得してF.C.C. TSR Honda Franceを先制する。

決勝レースは、序盤でセーフティーカーが2度もコースに入る波乱の展開となったが、ここでF.C.C. TSR Honda Franceは一人ひとりのライダーが最大限に周回数を稼ぐ戦法に切り替える。そう、燃費を重視した作戦だ。これで他チームとは違うタイミングでのピットインにより順位は不規則に変動するが、F.C.C. TSR Honda Franceは常に上位をキープしていく。

対するGMT94 YAMAHA Official EWC Teamは、レース中盤でストップ&ゴーのペナルティを受けてポジションを下げるが、ここから怒濤の追い上げを見せるとジワリとトップに立っていたF.C.C. TSR Honda Franceに迫る。そのF.C.C. TSR Honda Franceのスタッフは、レース終盤で燃料補給のためのピットインに備えていたが、チェッカーまで残り20分となったところでの転倒車により3度目のセーフティーカーが介入。これで全体の走行ペースが下がると、F.C.C. TSR Honda Franceは6回ピットで8時間を走破して今季2勝目を挙げた。

この勝利にF.C.C. TSR Honda Franceの藤井正和監督は「世界一になりたくて準備を進めてきた。もちろん思っただけでそれが実現されるわけじゃない。でも、考えなかったり、やろうとしなければ、絶対に実現しない。そのなかで結果が出る、みんなが喜んでくれる。君が代がサーキットに流れる。まさに感無量の瞬間だ。ル・マン24時間の優勝から次戦では新型マシンを投入しての3位、そして今回の優勝と、着実にポテンシャルは上回ってきているし、ようやくライバルに競り勝つことができたと感じている。この状態で我々のホームグラウンド、鈴鹿で世界一の決戦ができる。文句ないね!」とコメントを残した。

ランキング2位のGMT94 YAMAHA Official EWC Teamに10ポイント差をつけ、堂々のポイントリーダーで迎える地元・鈴鹿サーキットでの“コカ・コーラ”鈴鹿8耐。F.C.C. TSR Honda France藤井監督の悲願達成へのカウントダウンが始まった。

《佐久間光政》

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