ジャーマンスリー信頼失墜…メルセデスベンツも77万台不正、アウディ会長は家宅捜索[新聞ウォッチ]

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メルセデスベンツ・ビトー
メルセデスベンツ・ビトー 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年6月13日付

●米朝「非核化」確認、初の首脳会談、共同声明、具体策は示さず(読売・1面)

●小型MRJ投入へ、三菱重「70席級」2022年目標(朝日・8面)

●排ガス不正揺れるドイツ、ダイムラー77万台リコール、アウディ会長捜索へ(朝日・9面)

●日産FB情報使用否定、車載装置利用者自身がアクセス(毎日・7面)

●W杯あす夜開幕、西野J本番前に初勝利(東京・23面)

●スマートEV中国から、ネット企業の知恵結集(日経・15面)

●外環道開通でも交通量減「1%程度」首都高18年度見通し(日経・33面)

ひとくちコメント

“ジャーマンスリー”とも呼ばれるほどにあこがれの高級車ブランドを抱える自動車大国のドイツだが、そのドイツの自動車メーカーの屋台骨が、ディーゼル車の排ガス処理を巡る不正問題で再び揺れ動いているという。

ダイムラーが欧州で販売した高級車ブランド「メルセデスベンツ」のディーゼルエンジン車約77万4000台に、排ガス浄化機能を不正に操作する違法なソフトウエアを搭載していたとして、運輸当局がリコールを命じたそうだ。排ガス試験のときだけ環境基準を満たすため違法なソフトを使用していた可能性が指摘されているという。

違法ソフトが搭載されていたのは乗用車『Cクラス』やスポーツタイプ多目的車『GLC』のほか、バンタイプの『ピトー』の3車種。

一方で、フォルクスワーゲン(VW)グループのアウディ部門に対するディーゼル車排ガス不正捜査で、ミュンヘンの検察当局は、アウディ部門のルパート・シュタートラー最高経営責任者(CEO)と別の取締役会メンバー1人の自宅を捜索したことを発表。両者とも、欧州でのディーゼル車販売に関する詐欺と文書改ざんの容疑で捜査を受けているという。

きょう各紙をみると、産経は「ベンツ77万台排ガス規制」と大きく報じているほか、朝日は「排ガス不正揺れるドイツ」とのタイトルで経済面のトップ記事として、ダイムラーとのリコールとアウディ会長の家宅捜索を取り上げて「イメージの悪化で販売への影響も出かねない」と伝えている。

また、毎日は「揺らぐドイツ車」と同様の記事で、「排ガス規制逃れを巡ってはVWとBMWもすでに検察当局の捜査対象になっており、ドイツ車全体の信頼が揺らぐ事態となっている」と指摘している。

《福田俊之》

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