「ハロー、メルセデス」で起動、Aクラス 新型にニュアンスの会話型AIを搭載へ

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス(MBUX)
メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス(MBUX) 全 3 枚 拡大写真

ニュアンス・コミュニケーションズは、ダイムラーAGと「メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス(MBUX)」マルチメディアシステムの開発で協業、会話型AIを備えたMBUXを新型『Aクラス』に搭載すると発表した。

【画像全3枚】

MBUXは最先端の会話型AIに対応したニュアンスのDragon Driveプラットフォームを活用することで、ドライバーと同乗者双方の好みやニーズを理解し、継続的に学習し、よりパーソナライズされたコネクテッドエクスペリエンスを提供する。

MBUXでは、ボタンを押す代わりに「ハロー、メルセデス」というウェイクアップワードで起動。自然言語理解と自然言語生成機能により、ドライバーと同乗者はMBUXと自然に会話することができる。例えば、ドライバーが「明日はサンダルを履いて出かけられますか?」と尋ねると、MBUXは天気予報を照会し、「はい、明日の天気は晴れの予報です」と返答。もし、ドライバーが「ここは暑すぎる」と言えば、MBUXは車内の気温を下げるなど、従来のワンパターンなフレーズでの回答ではなく、自然に自在な応答を行う。

MBUXの自然言語理解は、ドライバーが以前に言ったことを参照し、過去に言われたことへの言及を理解するようにデザインされている。例えば、「ジョンにメッセージを送信してください」と言った後に「マリアにも送信してください」と言うかも、「ロンドンの天気はどうですか?」と聞いた後に「マンチェスターは?」と訊ねるかもしれない。MBUXはこの種の会話をフォローし、様々な要求に応えるインテリジェント機能を持つ。

またMBUXは、クラウドを介し、無線ネットワークによる更新ができるように、柔軟な構造で設計。時間の経過とともに新しい単語や言語、バーチャルアシスタントやサービスを追加することで、ドライバーが利用できる情報の範囲を拡大し、常に最先端の機能を備えることができる。さらにクルマと統合したアシスタント機能により、車内の温度調節や音楽、あるいはシート温度調整やマッサージなどの機能を音声で制御することができる。

MBUXは、イギリス英語、アメリカ英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、メキシコスペイン語、中国語、日本語、韓国語など23か国語に対応。2018年5月より欧州で出荷が開始された新型Aクラスに最初に搭載される予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
  4. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る