警官の停止指示を無視、約40分間に渡って逃走

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交通違反を行ったとして、警官から停止指示を出されたクルマがこれを無視し、約40分間に渡って逃走を続ける事件が起きた。最終的には進路を塞ぐパトカーに衝突して抑止されており、警察は運転していた男を現行犯逮捕している。

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14日午後4時55分ごろ、岡山県岡山市北区内の商業施設駐車場で、警官の停止指示を拒否して約40分間に渡って同市内を逃走していた軽乗用車がパトカーに衝突する事故が起きた。警察は運転していた男を公務執行妨害で逮捕している。

岡山県警・岡山西署などによると、問題の軽乗用車は同区内の県道で赤信号を無視したところを署員が発見。停止を求めたが、クルマはこれを無視して逃走した。

警察はただちに追跡を開始したが、クルマは信号無視を繰り返しながら逃走。一時は抑止を試みた警官をボンネットに乗せた状態で走行するなどした。付近に一斉手配を行い、ヘリコプターも投入して上空からの追跡も実施したが、クルマは約40分間に渡って岡山市中心部を縦横無尽に走り抜けたという。

最終的には岡山市北区下中野付近にある商業施設の駐車場に追い込まれ、進路を塞いでいたパトカーに衝突して停止。運転していた37歳の男は公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

男は酒に酔った状態とみられ、聴取に対しては「パトカーの方がぶつかってきた」などと供述しているようだ。発見の直前に当て逃げ事件を起こしていた疑いもあり、警察では逃走前の段階から付近で起きた事故を精査するとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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容疑車両の追跡には約10台の警察車両(パトカー、白バイ)に加え、上空から追跡を支援するためのヘリコプターも投入されたという。クルマは逃走中にも警察車両との接触事故を起こしており、最終的に抑止した段階では左の前フェンダーはめくれあがった状態になっていた。一般車両が巻き込まれていた可能性もあり、警察では逃走経路の詳細について調べている。

《石田真一》

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