タイムアライメントを“詳細に制御できる”機種[サウンドチューニング大辞典]

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カロッツェリア・DEH-970
カロッツェリア・DEH-970 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音を整えるための必須作業、「サウンドチューニング」について、その成り立ちから操作手順までを解説している当連載。現在は「タイムアライメント」をテーマにお届けしている。今回からは、“詳細に制御できる”機器を紹介していく。

まずは、「タイムアライメント」においての“詳細な制御”とは何なのかをおさらいしておこう。“詳細な制御”とはズバリ、「セパレートスピーカーのそれぞれを個別に制御すること」、である。

このような調整方法を実行できる機器は、大きく分けて3タイプある。1つが「上級メインユニット」、もう1つが「パワーアンプ内蔵DSP」、もう1つが「単体DSP」だ。

まずは「上級メインユニット」について具体的な機種紹介を行いたい。なおこれもさらに3タイプに分類できる。1つが「1DINメインユニット」、もう1つが「2DINメインユニット」、そしてもう1つが「AV一体型ナビ」、以上だ。

最初に「1DINメインユニット」についてみていこう。具体的には2機種ある。ともにカロッツェリアの製品で、1機種が『DEH-970』(税抜価格:3万5000円)、もう1機種が『DEH-P01』(税抜価格:10万円)だ。これらならば「タイムアライメント」を“詳細に”扱える。

なお、前者は圧倒的にリーズナブルだ。以前に解説したように、“詳細に制御する”ためには基本的に、スピーカーユニット1つ1つにパワーアンプの1chずつをあてがう必要がある。であるのでシステムが大がかりになる傾向があるのだが、『DEH-970』はパワーアンプを内蔵しているのでこれだけを用意すればOKだ。しかも当然ながらソースユニットとしても機能する。にも関わらずユニット代は3万5000円ですむのだからお得度合いが抜きん出ている。

ただし当機は“フロント2ウェイ+サブウーファー”までしか対応しない。“フロント3ウェイ”を詳細にコントロールすることはできないので、もしも“3ウェイ”に興味があるのなら、選ぶべきは『DEH-P01』となる。当機であれば“フロント3ウェイ+サブウーファー”も制御可能だ。

ちなみに、2機間では「イコライザー」の能力にも差がある。『DEH-970』は“LR独立16バンドグラフィックイコライザー”だが、『DEH-P01』は“LR独立31バンドグラフィックイコライザー”となっている。『DEH-P01』は内蔵(別体)パワーアンプもより高性能だ。“本格”を追求するならば、『DEH-P01』がおすすめだ。

今回は以上だ。次回も、「タイムアライメント」を“詳細に制御できる”を行えるを搭載した具体的な機種紹介を継続する。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その8 “詳細に制御できる”機種とは?

《太田祥三》

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