自動車道から約40m下への転落事故、運転者を死亡のまま書類送検

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日本海沿岸東北自動車道を走行中に路外へ逸脱して斜面に乗り上げ、そのまま約40m下まで転落して3人が死亡した事故。警察は運転していた男を被疑者(容疑者)死亡のまま書類送検した。飲酒運転だったという。

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今年4月、秋田県由利本荘市内の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)を走行中の乗用車が路外に逸脱し、約40m下の農道に転落して3人が死亡した事故で、秋田県警は20日、死亡した運転者を過失致死や酒気帯び運転の容疑で書類送検した。

秋田県警・高速隊などによると、問題の事故は2018年4月4日の午前7時50分ごろ、由利本荘市芦川付近の農道で乗用車が大破しているのを通行人が発見。乗っていた男女3人は発見時点で心肺停止の状態となっており、その後に収容先の病院で死亡が確認された。

実際に事故が起きたのは同日の午前4時すぎで、クルマは日沿道(片側1車線)を約130km/hの速度で走行していた際に道路左側の縁石に接触。この弾みで対向車線側へ逸脱するとともに、道路右側の斜面に乗り上げて走行を続け、フェンスの設置されていない山の斜面部から約40m下の農道へ転落していたことが判明した。

クルマを運転していた20歳の男の血中からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されており、現場手前の監視カメラは事故を起こしたクルマがふらつきながら走行する様子を撮影していたという。

警察では飲酒運転や速度超過走行が事故につながったと判断。容疑者死亡のまま、男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で書類送検し、捜査を終結させている。

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現場の制限速度は70km/hだったが、事故を起こしたクルマは130km/h近い速度で走行していた。速度を落とさない状態で斜面に乗り上げてしまい、そのまま落ちずに走行を続けてしまったことがその次に待ち構えていた「転落」という事態につながってしまった。

《石田真一》

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