フランスに本拠を置くキャップジェミニは6月22日、『Digital Engineering: The new growth engine for discrete manufacturers(デジタルエンジニアリング:ディスクリート型製造業者のための新しい成長エンジン)』レポートを発表した。
このレポートでは、グローバルな製造業界は、スマートコネクテッドデバイスの開発と販売を通して、2020年までに5190億~6850億ドルの付加価値収益が期待できる、とした。
スマートコネクテッドデバイスとは、製品環境、メーカー、オペレーター&ユーザー、その他の製品やシステムとのデータ交換を可能にする製品、資産およびプロセッサやセンサー、ソフトウェア、接続性に組み込まれたその他のものを指す。
同レポートは、イタリア、インド、中国、スウェーデン、オランダ、ドイツ、フランス、英国、米国の9か国のグローバル製造企業が対象。さまざまなファンクションで企業のデジタルエンジニアリングのイニシアチブと密接な関連をもつディレクターレベル以上のシニアエグゼクティブ1000名に対して、調査を実施した。調査対象とした業界セグメントは、自動車、運輸、航空宇宙産業、防衛、工業生産、農業機器、ハイテク、医療機器など。調査対象企業の62%は、グローバル収益が20億ドル以上。
製造業者は、スマートコネクテッドプロダクトについて、2014~2020年までに35%の伸びを実現し、製品の50%を占めることになると予測。実際に今回の調査では、製造業者の18%が製品製造を完全に停止して純粋なサービスベースのビジネスモデルへの移行を計画していると回答。この動きはサービスベースモデルへのシフトがビジネスに不可欠とするもので、そのためにはより高度で豊かな能力が必要となる、としている。