【スーパーフォーミュラ 第4戦】シリーズ折り返しの富士戦、金曜フリー走行トップは塚越広大

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金曜トップタイムの#17 塚越。
金曜トップタイムの#17 塚越。 全 8 枚 拡大写真

6日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第4戦の金曜フリー走行があり、REAL RACINGの塚越広大がトップタイムをマークした。

前日(5日=木曜)まで来季型マシン「SF19」のシェイクダウンテストが行なわれていた富士スピードウェイ。この日からは全19台の“現役マシン”=現行型「SF14」がピットに揃い、一気に実戦の場へと変貌した。全7戦のシリーズ折り返しポイントとなる第4戦、まずは予選前日恒例の金曜フリー走行(コース専有走行)に各車が臨む。

今季のSFでは他カテゴリーとの日程重複等のためラウンドによって参戦ドライバーが異なるマシンがいくつかあるが、それに該当するUOMO SUNOCO TEAM LEMANS(エンジンはトヨタ)の7号車はT.ディルマン、TEAM MUGEN(ホンダ)の15号車はD.ティクトゥムと、いずれも今回は前戦と同じドライバーの継続参戦になっている。

走行セッションは午後2時50分から1時間実施された。セッション中の天候は曇りで、路面はウエットではあるものの徐々に乾いていく方向。終盤には#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)がドライ路面用のミディアムタイヤで走行するシーンもあったが、基本的にはレインタイヤで各車が周回を重ねていく状況だった。

トップタイムは#17 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)がマーク。塚越は自身の最終計測ラップでこの日ただひとりの1分32秒台となる1分32秒800をレインタイヤで刻み、トヨタ勢のドライバーを2~7位に従えるかたちでタイミングモニターの最上段を占めた。

路面状況について塚越は「最後は(けっこう)乾いてきていましたね。あそこから予選、と言われたらドライタイヤで行ったかな、と思います」と語る。レインとドライのチェンジオーバーとなるところよりは少しドライ寄り、になっていたようだ。

レインタイヤで走ってみてのクルマの感触については「路面状態が変化し続けていたので、(他車との比較はもちろんとして)自分のなかでの比較も難しかったですね」と、まだまだ図りかねている様子の塚越。ただ、あくまで参考タイムとはいえ「トップタイムだったことはもちろん良かったですし、これを明日からも続けられるよう、いい仕事をしていきたいと思います」と語り、金曜トップの座も弾みにあらためて予選~決勝の戦いにフォーカスしている、そんな雰囲気にも見えた。実力者・塚越、明日以降の躍進にも期待大である。

2番手タイムは#8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)で1分33秒013。3~4位にはITOCHU ENEX TEAM IMPUL(トヨタ)の2台が#19 関口雄飛、#20 平川亮の順で並んだ。5位は#2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)。

6位は#18 可夢偉で、ドライ用ミディアムタイヤで自己ベスト1分33秒748を記録。ホンダ勢2番手は全体8位の#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。前年チャンピオンの#1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)は10位、今季第1~3戦と開幕2連勝(第2戦は決勝中止)している#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)は19位。

SF第4戦富士の3段階ノックアウト方式予選は明日(7日)の午後2時30分開始予定。空模様をにらみつつのレースウイークになりそうなので、現地観戦を予定されている方には開催情報の随時入手をお勧めしたい。

《遠藤俊幸》

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