ダイヤトーンサウンドナビのタイムアライメント[サウンドチューニング大辞典]

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ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ200
ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ200 全 1 枚 拡大写真

車内で良い音を楽しむための重要ポイントの1つ、「サウンドチューニング」について解説している当コーナー。現在は「タイムアライメント」をテーマにお贈りしている。今回は先週に引き続き「タイムアライメント」を“詳細に”調整可能なAV一体型ナビを紹介していく。

「タイムアライメント」を“詳細に”コントロールすることが可能なAV一体型ナビは現在、前回に取り上げたカロッツェリアの『サイバーナビ』と、三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』の2シリーズのみだ。今週からはそのうちの1つ、『ダイヤトーンサウンドナビ』について解説していく。

ところで『ダイヤトーンサウンドナビ』は、最新モデルでは“プレミアムグレード”のみの構成となっているのだが、継続発売中の従来シリーズにおいては、“スタンダードグレード”も設定されている。まずは、グレード違いによる「タイムアライメント」機能の違いについて解説していこう。

違いは以下のとおりだ。“プレミアムグレード”では「最大3ウェイ+サブウーファー+リア」について「タイムアライメント」を適用できるが、“スタンダードグレード”では「最大2ウェイ+サブウーファー+リア」についての適用となる。

なお、“スタンダードグレード”でフロントスピーカーを制御するときの「タイムアライメント」は、ダイヤトーンの独自機能である、“マルチウェイ・タイムアライメント”が使われることとなる。

さて、“マルチウェイ・タイムアライメント”とは、通常の「タイムアライメント」とどのように違っているのかというと…。

通常の「タイムアライメント」との違いは、パワーアンプの必要ch数が少なくて済むことだ。これまで再三解説してきたとおり、“詳細に”「タイムアライメント」を効かせようとすると、通常の「タイムアライメント」では、スピーカーユニットの数と同数のパワーアンプのchが必要となる。フロントスピーカーが2ウェイならば、スピーカーの数は計4つ(左右のツイーター+左右のミッドウーファー)。なのでパワーアンプも計4chが必要となる。プロセッサー内で先に信号の帯域分割を行いその後でそれぞれの信号ごと個別に「タイムアライメント」をかけることになるので、以後もその信号を個別に扱う必要があるからだ。

しかし“マルチウェイ・タイムアライメント”ではなんと、ツィーターとミッドウーファーの信号それぞれに対して個別に「タイムアライメント」をかけつつも、その2つの信号を同一chで伝送できる。であるので、フロント2ウェイスピーカーを“詳細に”コントロールできるにも関わらず、フロントスピーカー用にパワーアンプは2chあればこと足りる。ここが“マルチウェイ・タイムアライメント”の最大の特長だ。

今回はここまでとさせていただく。次回も引き続き『ダイヤトーンサウンドナビ』においての「タイムアライメント」機能の特長をより深く解説していく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その11『ダイヤトーンサウンドナビ』の場合

《太田祥三》

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