ホンダ 寺谷日本本部長「軽バンの新たなベンチマークに」…新型軽商用 N-VAN 発表 

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ホンダ N-VANと寺谷公良日本本部長
ホンダ N-VANと寺谷公良日本本部長 全 3 枚 拡大写真

ホンダは7月12日、軽自動車の新型商用車『N-VAN』を13日に発売すると発表した。2011年発売の初代『N-BOX』から展開してきた軽自動車の「Nシリーズ」では、初の商用車設定となった。月間3000台の販売を計画している。

軽市場で圧倒的な強さを発揮している2代目N-BOX向けに開発した新世代プラットフォームを活用し、大開口の荷室による使い勝手や、ホンダセンシングによる高い安全性能などを追求した。また、「+STYLE」と呼ぶスタイリッシュなグレードも用意し、仕事だけでなくレジャー向けのニーズにも対応している。

12日に都内で開いた発表会で、国内営業を担当する日本本部長の寺谷公良執行役員は、商品化で留意した点について「荷物をたくさん積めて運ぶだけでなく、働く人に、いかに安全か、いかに快適かということを配慮した」と指摘した。そのうえで「仕事で使うクルマの基準を再定義するように、また軽バンの新たなベンチマークとなるようにとの志で開発した」と、アピールした。

約1か月前から事前受注を行ってきたが、11日までに月間計画の「約2倍程度」になったという。また、寺谷氏は販売に占める「+STYLE」シリーズの比率については「安定的に30%程度を」との方針を示した。

ホンダの軽バンの販売シェアは、『アクティバン』(18年2月に生産終了)が人気を博していた1997年度には19.2%と過去最高に達していた。しかし、全面改良を見送ってきたことから年々低下し、17年度には3.5%まで後退している。シェアの巻き返しについて寺谷氏は「これまでは当社のモデルサイクルが長期化し(シェア低下は)やむを得なかったが、N-VANによって新しい価値を提供できる。軽バンは年間20万台の安定的なマーケットとなっており、まずは私どものお客様に買っていただき、さらに新しい価値を認めてもらえるお客様を増やしていきたい」述べた。

《池原照雄》

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