水災対策製品…オフィス防災EXPO 2018で注目

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ミドリ安全が展示したカナダ製の「タイガーダムT型」
ミドリ安全が展示したカナダ製の「タイガーダムT型」 全 7 枚 拡大写真

東京ビッグサイトで開催された「オフィス防災EXPO」では、西日本豪雨もあって水災対策製品に来場者の視線が集まっていた。そこで、そのいくつかを紹介したい。オフィス防災EXPOは7月11~13日、東京ビッグサイトで開催、主催はリードエグジビションジャパン。

まずはミドリ安全のブースにあった「タイガーダムT型」と「ボックスウォール」だ。タイガーダムT型はカナダ製で、土のうに代わるものだ。水道からホースに繋いで注水すれば、一人でも簡単に長さ約5m、高さ約46cmの水のうができる。注水時間は20~50分で、使用後は排水するだけ。価格は20万円で、「今自治体などから問い合わせが相次いでいる」(同社関係者)という。

ボックスウォールはスウェーデン製で、L字型の止水板。1枚の大きさは縦680mm、横705mm、高さ528mmで、重さが3.4kg。それを何枚つなげて並べ、水の侵入を防ぐ。水圧を利用して固定するので、簡単に流されてしまうことがないという。同社関係者によれば、軽くて移動が楽なので駐車場の出入り口やエントランスなどに最適とのことだ。価格は1枚4万円だ。

タキロンシーアイの「フラッドセーフライト」は軽量パネル簡易式止水板で、アルミフレームと中空ポリカーボネートパネルでつくられている。常設する柱やレールは不要で、設置する扉などに運び、特殊固定金具使って固定するだけ。わずか数10秒で取り付けが可能だという。価格はタイプによって異なるが、対応開口幅700~950mmのものが25万円。ちなみにその重さは6.8kgだ。

LIXIL鈴木シャッターのブースでは防水板「アピアガード」シリーズが展示されていた。その中で一番手軽なのが簡易着脱タイプの「オクダケ」。あらかじめ扉の両端に柱のようなレールを設置しておき、浸水の危険がある時にレール内にアルミパネルを3段置くだけだ。アルミパネルを3分割したことによって、1枚当たりの重さが6kgと軽くなっている。価格は長さ2mのもので30万~40万円になるそうだ。

同社のブースにはそのほか、さらに止水性に優れた着脱タイプ防水板「アピアシャット」や自動で防水板が上昇するオートバランスタイプが展示されており、来場者が熱心に説明員の話を聞く姿が目立った。

ただ関係者の話を総合すると、水災対策製品で万能なものはなく、どれも一長一短とのことだ。大事なのは当たり前のようだが、設置したい環境に合わせて最適なものを選ぶことだという。

《山田清志》

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