初出展のデンソー、営業車へのテレマティクス端末の導入を狙う…オフィスサービスEXPO 2018

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デンソーのブース
デンソーのブース 全 5 枚 拡大写真

デンソーは「オフィスサービスEXPO 2018」に初出展、5月に発売したドライバーステータスモニターをはじめ、テレマティクス端末など3点の参考出展品を紹介した。オフィスサービスEXPOは7月11~13日に東京ビッグサイトで開催、主催はリードエグジビション。

「テレマティクス端末やドライブレコーダーをつけている営業車はまだ少ないので、当社の製品の認知度を高め、導入を進める狙いを込めてオフィスサービスEXPOに初めて出展した。すべて後付けできる製品なので、非常に期待している」と同社関係者は話す。

まずはドライバーステータスモニターだ。これはドライバーの安全を見守る高性能画像認識システムで、赤外線カメラで撮影したドライバーの顔を画像解析し、脇見や眠気、居眠り、不適切な運転姿勢の状態を検知してドライバーに注意を促すものだ。

もしドライバーが脇見をしたら、「前方にも注意を払ってください」といった音声が流れる。また、モニターがドライバーの眠気を検知したら、「お疲れでしょうか? 大丈夫でしたらカメラに向かって手をかざしてください」など、状況に応じて音声メッセージが変わる。この音声メッセージは変えることもできるそうだ。

そして今回の展示会では、そのドライバーステータスモニターと連携できるテレマティクス端末やドライブレコーダーを参考出展。テレマティクス端末は小型で、しかも取り付けが簡単にできる。耐熱設計なのでダッシュボードの上でも設置できる。

同社関係者によれば、このテレマティクス端末を導入すると、社有車の運行管理から安全運転支援まで、お客のニーズに応じて複数のテレマティクスサービスを受けられるそうだ。

ドライブレコーダーは通信型と通常のものの2種類。通信型のものは車両管理者がリアルタイムで危険運転映像を確認できるのはもちろんのこと、免許証や社員証を読み取ることができ、個人ごとの運転傾向を把握できる。画像は業界トップクラスの200万画素、WDR(ワイドダイナミックレンジ)対応の高画質だ。

一方、通常型のドライブレコーダーは従来品を大幅に機能アップしたもので、前方カメラにはHDR(ハイダイナミックレンジ)機能を搭載し、昼夜間の鮮明映像を可能にした。室内カメラは画素数を30万から100万へと大幅にアップ、記録時間も最大48時間連続してできるようにした。さらに駐車監視機能も追加、これによって駐車場など車両停車中時の衝撃を検知した場合、その前後の映像を記録できるようになった。

このようにデンソーはドライブレコーダーなど複数のテレマティクス端末を連携させ、サービスを充実させることによって、後付け市場で優位に立とうと狙っている。

《山田清志》

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