DS7クロスバック 発売、CセグメントSUVで世界初の4システムを採用

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DS7クロスバック 発売会
DS7クロスバック 発売会 全 12 枚 拡大写真

プジョー・シトロエン・ジャポンは7月17日、DSブランド初となるSUVモデル『D7クロスバック』(DS 7 Crossback)を発売した。価格は469万~562万円となっている。

プジョー・シトロエン・ジャポンでDSプロダクトマネジャーを務める水谷昌弘氏は同日都内で開いた発表会で、「ブランドのフラッグシップとして先進テクノロジーをふんだんに取り入れている」と紹介。

なかでもDSアクティブスキャンサスペンション、DSコネクテッドパイロット、DSナイトビジョン、DSドライバーアテンションモニタリングに関して「CセグメントSUVにおいて世界初となる装備」と強調した。

まずDSアクティブスキャンサスペンションについて水谷氏は「ラグジュアリーブランドにふさわしい極上の乗り心地を目指して開発された」とした上で、「フロントガラス上部のマルチパーパスカメラが前方25mまでの路面を常時ハイスピードスキャニングし、10mm以上の凹凸を検知して四輪それぞれのダンピングを調整し究極のフラットライドを実現するシステム。このシステムは日本導入モデルの全車に標準装備する」と解説した。

DSコネクテッドパイロットは「マルチパーパスカメラとミリ波レーダーを使って同一車線において加減速とステアリング操作をサポートするもので、車線内では中央に限らずドライバー任意のポジションを保持するレーンポジショニングアシスト機能を備えており、これが他社の従来システムにはない特徴。二輪車のすり抜けなどでどちらかに寄って走行したい場合などに便利な機能」とした。

さらに「渋滞時に一旦停止した際でも先行車両が3秒以内に再発進すればアクセル操作なしで追従することが可能。再発進までカバーしたトラックフィックジャムアシストはPSAグループとして初採用。こちらも全グレードに標準装備する」とも付け加えた。

DSナイトビジョンは「フロントグリル内の赤外線カメラでとらえた約300m先までの映像をドライバー正面のインストルメントパネルにグレースケールで表示、この中で約150mの範囲に存在する歩行者や自転車あるいは動物が自車の進路と交錯する可能性が高い場合に赤くハイライトしてドライバーにアラートを与える。上級グレードにパノラミックサンルーフとセットオプションとして設定する」という。

DSドライバーアテンションモニタリングは「ステアリングコラムの上に設置された赤外線カメラがドライバーの視線や顔の動き、あるいは瞬きを常時モニターし、わき見の頻度が高まったり、疲労による居眠りの兆候が見られた時にインジケーター点灯でアラートする。3度のアラートを経て4度目になるとアラート音が大きくなり、同時にメッセージで休憩を促す。ドライバーの疲労を間接的ではなく直接検知するという画期的なシステム」で、こちらは「上級グレードに標準装備」とのことだ。

日本に導入されるD7クロスバックのエンジンは1.6リットルガソリンターボと2リットルクリーンディーゼルの2種類の設定で、いずれもアイシンAW製の8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせとなる。水谷氏は8速ATについて「PSA初搭載となる。シフトを電子制御化、樹脂やアルミへの素材変更によりギヤを増やしつつも軽量化を実現した。従来の6速に比べて約4%もの効率アップを果たしている」と述べていた。

《小松哲也》

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