防犯カメラ映像から浮上した重傷ひき逃げ事件の容疑者、現職の警官だった

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今年4月に北海道札幌市内で発生した重傷ひき逃げ事件で、警察は機動隊に所属していた現職の警察官を容疑者として逮捕した。事故後も通常の勤務を行っていたとされ、警察側は認否を明らかにしていない。

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今年4月に北海道札幌市豊平区内で発生した重傷ひき逃げ事件について、北海道警は17日、警備部(機動隊)に所属する28歳の巡査長の男をひき逃げ容疑で逮捕した。防犯カメラ映像などから関与が判明したという。

北海道警・札幌豊平署によると、問題の事件は2018年4月11日の午後10時35分ごろ発生している。札幌市豊平区平岸5条15丁目付近の市道(片側1車線の直線区間、横断歩道や信号機なし)で、徒歩で道路を横断していた27歳の女性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突。女性は骨折などの重傷を負ったが、クルマは現場から逃走していた。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場で採取した部品から容疑車両の車種を特定するとともに、現場周辺に設置されていた防犯カメラ映像の分析を進めたところ、機動隊に所属する28歳の巡査長が使用するクルマが容疑に関与した可能性が高くなり、17日にこの巡査長を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。巡査長の認否は明らかにされていない。

事故当日、巡査長は勤務を終えて帰宅した後、外食するためにクルマで出かけ、その帰路で事故を起こしたものとみられる。事故後も通常通りに勤務していたという。警察では巡査長から事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きた現場は街灯が設置されているものの、その数は少なく、夜間の見通しが悪い区間だった。被害者は容疑車両についての記憶が薄く、現場で採取した遺留物や防犯カメラ映像から車種を特定し、車当たり捜査へ転じていったようだが、そこで浮上したのが逮捕された巡査長が使用していたクルマだったという。

《石田真一》

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